←函南を10分ほどウロウロしたあげく、どうもこの先が怪しい。
でも道路はすぐ二又になって、広いほうの道を進むと、残念ながら行き止まり。
Uターンしてここに戻りました。
迷ってしまった。
もう人に尋ねるしかないなぁ‥
でも通行人なんて、函南に入ってから一度も見かけないし‥
と、天の助けか、給水所を点検しに来た若い男性を発見♪
男性「ああ、こだま石ですか。二又の狭いほうの道を進むと100mほどです。目立たないですから、通り過ぎないように注意してください」
こんどは狭いほうの道を進んでゆくと‥
見つけました。
畑をへだてた、ヤブの手前の暗がりです。
(矢印)
これが伊豆の七不思議のひとつ、
「函南のこだま石」です。
ここで簡単におさらいすると、この岩は、昔、仲の良い母とその子がいつも休憩していたといわれる岩。
母亡き後、その岩の前で残された子が泣き叫んでいると、母の魂が乗り移ったかのように岩から子を呼ぶ声が聞こえたそうです。
それから毎日この岩の前で母を呼ぶ子の母思いな姿に心打たれ里人は、この岩を「こだま石」と呼ぶようになったそうです。
静かなところです。
周囲に人影はありませんでした。
「すみませ〜ん。近くで見たいので、この土地に入りますよ〜」と小さな声を出して、畑を踏まないようにして近づきました。
←岩の前には、「こだま石」と書かれた板切れがあります。
間違いありません。
板切れは風化して、なんとか字が読める程度でした。
それもあって、この岩には霊的な雰囲気が漂います。
なんというか、ふざけてこの岩に「おーい」と呼びかけて、もしも何か聞こえたらどうしよう‥という感じでした。
でも「こだま石」は、意外にもなかなか良かったです。
七不思議のなかに、こういう奇妙な味わいのモノもないとね。
また今回の探訪は、子供の頃のカブスカウトでやった「追跡ハイク(目印を探しながらゴールをめざすハイキング)」みたいで、わくわくしました。
ともあれ七不思議も4つめをクリアして、まずはひと安心。