忍野八海・
途切れたSpaceを
つなぐもの
2009年8月6日(木)
曇り 現地気温23〜30度
僕の夏の風物詩になった、山中湖・忍野八海の桃かぶりつき。
徳さんがご奇特にもお付き合いいただけるとのことで、お互いスケジュールを調整したところ、この日の天気予報はやや心配な、降水確率 40%。
雨合羽を着ることを想定して、布のメッシュジャケットに着替えて6:30に自宅を出発しました。
中央高速に入るまえにもう小雨が降ってきたので、さっそく雨合羽を着込みます。
でも憂鬱な雨も、いったん雨合羽を着てしまえば、かえって腹が据わります。
よっしゃー、どっからでもかかってこい! ‥という感じであります。
(「男だね〜」というエールをもらうかもしれませんが、本音は挑発する気など、さらさらございません。なので、本気になってどしゃ降りになられても困るんですよ‥。)
さて中央高速にのったところで雨も止んで、ちょっと安堵。
8:00には、集合場所の中央高速・談合坂SAで徳さん(1000GTR)と合流しました。
しばしの歓談ののち、西に向かって走り出します。
中央高速では、雲のあいだから陽も射す快適な走行。
一宮御坂ICで下りて、御坂(みさか)峠に向かいました。
この国道137号・通称「御坂みち」は、勝沼と河口湖とを結ぶ連絡道路で、昔は鎌倉往還といったそうです。
新道には立派なトンネルがあり、あっというまに河口湖に着きますが、この日は旧道を選んでみました。
旧道との分岐点で、いったん停止。(↑)
徳さん「涼しくて快適ですね」
ueno「登るにつれて沿道の電光掲示板が25度→24度→23度と下がって、嬉しくなりますね」
ここから黄色のゲートをくぐる新道ではなく、左にそれて旧道に分け入っていきます。
御坂峠の旧道は、楽しいワインディングロードでした。
前半はヘアピンカーヴが続きますが、路面の状態が良く、また周囲の景色も険しくないので緊張せずに走れます。
後半はカーヴの曲率が緩やかになり、箱根の長尾峠を思わせる峠道です。
そして御坂峠(標高1,300m)に到着。
峠に到着したとたん、風情のある古いトンネルに出会います。(→)
このトンネル、外見のみならずトンネルの中も年代を感じさせるものでした。
道はこの先さがっていて、このまま河口湖まで下りてゆくようです。
トンネルを抜けると、「天下茶屋」のまえに出ます。
この日の最初の目的地。
文豪・太宰治が、昭和13年の3ヶ月を2階で過ごした茶屋で、その時の心境が、のちに書いた「富嶽百景」の基となったそうです。(以上「天下茶屋」のホームページより引用させていただきました。)