露天風呂に浸かって、上を見上げて。 
 新緑が、そよ風にそよいでる。
 渓流の音しか聞こえない。

 何も考えない‥。

 雲がゆっくり動く。

 「ではみなさんは、そういうふうに川だと云(い)われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」
(@宮沢賢治「銀河鉄道の夜」)
 露天風呂は、一番下の階にあります。(幸いエレベーターあり)→
 この時刻は宿泊客がチェックインした後なので、露天風呂も大きい内湯(石風呂)も、貸切り状態でした。
 泉質は透明無臭の弱塩類泉。
 柔らかい肌あたりで、肌が少しキシキシする感じです。
 風呂あがりは、肌がさっぱりして、爽快です。
 入浴料は、珍しく旅館の貸しタオルが付いて、この値段。
 「太閤石風呂、江戸期より続く自噴蛇骨源泉掛け流し‥」と、立派な由緒ですが、気楽な雰囲気の旅館です。
 施設も清潔で、管理が行き届いています。
 お奨めします。 (閉館して、2019年に新しい経営者で「そこくらの湯・つたや旅館」としてオープンしています。立ち寄り湯があるかは確認中です)
 時刻は10:00。
 宮ノ下の旅館で、朝風呂をいただくことにしました。
 「そこくらの湯 つたや」は老舗の旅館で、富士屋ホテル横の坂を隔てて向かい側。
 温泉は谷にはり出した駐車場の下、画像に写る玄関から谷底まで、地下5階分を降りてゆきます。
 地上には建物はないので、しかたなくこの玄関前で記念撮影。
 向かいの山々が陽を浴びて綺麗でした。
 
「そこくらの湯 つたや」
箱根町底倉240-1 
(閉館し、新しい経営に変わっています)
 
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