脱衣所では中年男性に話しかけられました。
何でもこの日は原付で来ているが、先ごろ中型免許を取得して、自宅にはSUZUKIの400ccがあるのだそうです。
男性「すごいバイクですね。こんなに小柄なのにハーレーのエンジンなんですかー」
まだ単車の世界に入られたばかりで、何にでも驚かれる方で、それが故に、僕は愛機の骨格が燃料タンクになっていることまではお話しできませんでした。
その男性にお願いして、駐車場で。→
風呂からあがって、箱根を下りました。
塔ノ沢でいつものように「出山の陸橋」を覗きましたが、まだ閉鎖が続いていました。
箱根湯本駅では、小田急ロマンスカーが到着したばかりで、溢れんばかりの家族連れがホームを歩いていました。
いよいよ夏休みですね。
さて僕のほうは、走って朝風呂もすませたので、次は昼ごはんです。
小田原漁港内の魚市場食堂に行きました。
食堂には11:30に到着。
以前は「番号札174番さーん」と注文が上がったお客さんを呼ぶ声がにぎやかでしたが、食券を渡すと、呼び出し音が鳴る電子札を渡されるシステムになっていました。
魚市場食堂にも、スマートなIT革命がやってきた‥
この日は悩まず、あじのたたき定食(¥980-)をいただきました。
鯵(あじ)の旬といえば、7〜8月。
ひと口食べて‥ うまいなぁ。
期待を裏切らない、うまさです。
なんというか、ほかの季節の鯵よりも、旨味だけが鮮烈に前に出てくる感じですね。
さっそくたたきと、刺身のつま(大根)と海草とを、ご飯の上に「のっけ盛り」にして、醤油をたらして、バクバクといただきます。
口のなかで、旨味が僕を攻めてきます。
至福のひとときでした。
このあと夕方には赤髭でブレーキパッドを交換する予定だったので、早めですが帰路につきました。
小田原厚木道路を走って、厚木ICで東名高速にのりました。
帰りの東名高速は、暑い夏の高速。
アスファルトの焼ける匂いが、排気音とともにヘルメットの中に届きます。
けっして良い匂いではありませんが、ライダーのハートを熱くする匂い。
アクセルを多めに開けて、人車一体の高速走行を堪能しました。
帰宅14:00、総走行185km。
今年の夏は太平洋高気圧の勢力が弱く、梅雨前線が日本列島に停滞気味。
それでも、夏の空間は少しづつ増えています。
そんな夏の空間空間に自分の身を置く放浪、そしてその空間に“出会い”もあった放浪でした。
「魚市場食堂」
神奈川県小田原市早川1-1
0465-23-3818