至福の山岳ワインディングロードの終点は、野沢温泉。
温泉街の上のスキー場の、さらに一番うえに出ます。
山頂にあるロッジの前で。(↓)
こうして奥志賀林道を走破しました。
(補足;長野県・奥志賀林道の走り方について)
 日本は有数の火山国であり、多くの山々がそこにあります。
 山があれば森があり、森があれば林業が生まれ、そして伐採した木を運び出す林道が整備されます。
 その数ある林道のなかでも、走る魅力という点で、この奥志賀林道は白眉です。
 今回走らなかった野沢温泉〜栄村をいれると、全長は70kmにも及ぶそうですが、路面の状態は良く道幅もたっぷりあるので、自動車でも楽しめます。
 崖のような険しい区間もごくわずかで、走るのに度胸も特別な技術も要しません。
 周囲の風景は変化に富んでいて、また手つかずの大自然です。
 特に10km近くも続くブナの原生林は、一見の価値があります。  
 でもこの奥志賀林道、途中に民家はなく、もちろん給油所もありません。 
 カヤノ平を除けば、自動販売機ひとつない本当の山奥です。
 携帯電話の電波も圏外のエリアが多く、紅葉の時期をのぞけば、行き交う車両も非常に少ないようです。
 天候を選んで、スケジュールにも余裕をもって、給油をたっぷりと済ませて、できれば飲み物も積んで、走り出すことをお薦めします。  
 カヤノ平高原を発つと奥志賀林道に戻って、ふたたび野沢温泉へと向かいます。
 そこで出合った、林道いちのブナの巨木。(→)
 木の根元に、黄色い杭があるのがわかるでしょうか。
 これが等間隔に現れる、奥志賀林道の標識です。

 このブナの巨木を過ぎると、右側の視界が一気に開けて、稜線に沿って走ることになります。(↓)
 このあたりで標高が1,400m〜1, 700mでしょうか。 
 しばらくのあいだ雄大な山岳風景が堪能できます。
 右側を見下ろすと、大小の山々が折り重なるように広がっています。
 信州の三大秘境・秋山郷があるのも、あのあたりです。
 自分が山奥にいることを実感します。
kset02.gif