関田峠は森に囲まれていましたが、新潟県側に少し下ったところで、眼下に広大な牧場が広がります。
 光ヶ原牧場です。
 さっそく展望台に駆けつけます。

 どうかなっ?
 日本海?(→)
 うーん、よく分からない。
 眼をこらすと水平線が見えたような気がしたのですが、確信はありませんでした。
 でも僕の心のなかには、夏の日本海が広がっていました。
 
 帰宅して調べてみると、この関田峠は冬季閉鎖が長く、7月になってやっと開通になる年もあるようです。(7月って、もう夏休み寸前じゃない‥)
 走ることのできる期間は、半年を切るんですね。
 雪深い新潟国境の峠、と言うにふさわしい峠でした。
 
←途中で振り返って、野沢温泉側を見下ろします。
 ずいぶん登ってきました。
 午前中は、向こうのあの山を走っていたわけか。
 さて関田峠までは、もうあと数kmです。
 でも県境に近づくにつれて、空には雲が出てきました。
 この雲にじゃまされて、日本海が見られなくなってしまうかも‥
 先を急ごう。
 ふたたびアクセルを開けます。
 HARLEY-DAVIDSON製のエンジンが野太い音をたてます。
 峰を伝って、一気に斜面を駆け上がる道。
 しかし路面の状態が素晴らしい。
 福島県の西吾妻スカイバレーもそうでしたが、日本海に出る山岳道路は、冬季閉鎖されるからでしょうか、路面が痛んでいないように思います。
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