話は寄り道にそれまして…
 僕が以前に見た夢の話ですが‥
 僕がいつものように単騎で旅をしていて、観光地で昼食どきを迎えたときに、ショートカットの女性ライダーが僕に話しかけてきた‥という筋書きです。
 お嬢さん「あの‥私も一人なんです。よろしかったらお食事ご一緒にお願いできません?」
 ところが彼女は、とんだ自己中心的オンナでした‥
 彼女にさんざん引きずりまわされたあげくに、僕だけ昼食を食いっぱぐれて、落胆してその観光地を発つという結末でした。
 この悪夢から覚めたとき、本当に汗びっしょりで‥
 以来ツーリングで昼食どきは、ちょっとビクビクして周囲を見わたします。
 でもこの日は連れと一緒ですから、そういう心配もなく、終始リラックスできました。

 「月の蕎麦」は、豊科の松本トンネルの東出口のわきに位置し、国道143号線沿い。
 大きい駐車場があるロードサイドのお店です。
 店内はお洒落な“居酒屋ダイニング風”で、落ち着ける雰囲気です。
 お品書きに並ぶメニュウは、庶民的なごく普通のお蕎麦屋さんで、セット定食の類も豊富。
 僕は、天丼+小せいろ蕎麦のセット(¥980-)をいただきました。
 天丼はごく普通の味。
 更科ふうの蕎麦も、ごく普通の美味しさです。
 実は驚いたのは、つゆの美味しさです。
 かつおと昆布で3時間かけて取っただしで作るそうですが、ほんのり甘い味があとをひきます。
 このつゆは絶品といってもいいでしょう。
 いまでも印象に残る美味しさです。
 気に入りました。
 したがって、ここのお薦めは、もり蕎麦か、合いもりですね。 
「月の蕎麦」 0263-46-6158
松本市岡田伊深629
 お店を出たところで14:30。
 4台で長野自動車道に豊科ICでのって、引き続き関西方面に旅を続けるYUJIさんとは高速道路上でお別れ、SHIROさんは諏訪湖S Aまで僕らを見送ってくれることになりました。
 諏訪湖SAではお土産を買い込んで、ふたたび3人でモータリング談義。
 SHIROさん、夕方までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

 でも楽しかったこの1泊ツーリングにも、このあと続きがあります。
 中央高速を双葉SAを過ぎたあたりで、空が暗くなって、ついにはシールドに雨滴が‥
 という間もなく、雨が断続的に降ってきました。
 勝沼ICを通るころには雨に加えて雷光まで落ちてきて、道路も緊迫してきました。
 革の上下は出発前にオイルも塗って撥水スプレーはかけてあるので多少の雨は大丈夫ですが、ずぶ濡れになってしまったら乾かすのが大変ですので、気が気じゃありませんでした。
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 「笹子トンネルを抜けて、大月側に出たら晴れていますように」と念じつつ、我慢の走行でした。
 おかげでトンネルを抜けると雨はあがっていましたが、こんどは延々20kmの大渋滞に遭遇。
 ぢゃいあんさんと初狩PAでお別れして、自宅に到着したときに時刻は21時になっていました。

 この日の走行は311km、2日間の合計では 631km。
 2日間とも日暮れまで遊んでしまった、初秋の信州紀行でした。

(おまけ)信州のお土産「野沢菜茶漬け」
 ありきたりの定番。
 あらためていただくと、初めて食べたときの感激は薄れていることを発見しました。
 人間の舌は、ゼイタクです。