やがて湯気をたててローメンが出てきます。
外見は、スープ焼きそばそのものです。
おかみさんに味付け方法を講釈していただくと、まずは味付けをしないで、ひと口…
甘くて、スープ焼きそばとは違う麺類で、でも美味しい。
塩気がまったく無いという予備知識があったものの、ラムの旨味と醤油の甘みとがマッチして、このままでも十分に美味。
このあといろいろな味付けを試したのですが、唐辛子(一味)とニンニクをかけて辛さを加減しただけが、一番のお気に入りでした。
下調べでは「ついに自分好みの味付けを発見できず、いまひとつの味」という評価が気になるローメンですが、ここは麺類共通の塩気からくる旨さの方向性を捨てましょう。
塩気以外で仕上げれば、美味しさ倍増。
ラムも美味しく、麺も固めで僕好み、大変満足しました。
お店も飛び込みに近い選択でしたが、“あたり”でした。
「一回だけじゃ、わからない!自分の食べ方を追求しよう!」なんていう怪しげな協賛文句が目立ちますが、ふつうに美味しいご当地麺としてお薦めします。
杖突峠(1,247m)を越えると、延々と緩い下り坂が続きます。
右手には、美しい里山が続きます。
敷き詰められた棚田は、しろかき(田植えの前に、苗を植えやすくするために、土と水をかきまぜる農作業)が終わったところ。
田植え機を用意しているおじいさんの姿も見かけました。
ヘルメットの風防を上げて、のんびりと風を楽しみます。
やがて高遠に到着します。
山あいの城下町で、高遠桜で有名な、桜の名所です。
この季節は訪れる観光客もなく、静かなたたずまい。
小さいけれど雰囲気のある街でした。
このあと権兵衛街道を経て、伊那に到着。
いよいよ謎の料理、「ローメン」を初体験します。
「花ぜん本店」 0265-72-8304
長野県伊那市境1649-3
お店は伊那市駅の東、田圃のなかの道路沿い。
実はこのローメン、市内のどこで体験してもよかったのですが、たまたまインターネットで下調べをしたところ、このお店がいちばん駐車が楽そうだった。
店構えは、大きなラーメン屋といったところ。
小ぎれいな店内は、カウンター、座敷、テーブルがあり、天井が高いのが気持ちよかった。
迷わず「ラム肉・ローメン(¥650-)」と、「特製餃子(¥350-)」を注文しました。
ここのローメンは豚肉もチョイスできるようです。