通行止め? 嘘だろ…?
「路肩くずれ」
「井川方面道路決壊のため通りぬけできません」
一気に意気消沈。
しかたない、もと来た道を戻りますか。
でもこのままじゃ悔しいので、途中で見かけた立ち寄り温泉で、気分転換をしよう。
我ながら、旅に関しては往生際が悪い。
湯の島温泉は、南アルプス公園線の行程の中ほど。
通行止めからだいぶ下りてきたとはいえ、まだまだ山深さが残るところです。
藁科川のほとりに立つ建物は、高い天井と黒光りする太い柱が印象的。
ほのかな木の香りに癒されます。
受付のおばちゃんに、通行止めを聞いてみると、
おばちゃん「アレはね、去年の7月の集中豪雨で崩れたの」
工事にもう1年も費やしているんですね。
あの先には集落もないし、あと回しになっているのかもしれません。
しかしこれでダンプ・カー往来の謎も解けました。
この工事の資材運搬だったんだ。
「市営・湯の島温泉」
静岡県静岡市葵区湯の島304-3
TEL054-291-2177
入浴料¥500-
さて温泉は意外にもけっこう混んでいて、お年寄りで満員状態。
こんな山奥なのに、失礼ながらどこからわいて来たのかと思うほどです。
入浴客A「他県に行くとお茶がまずくてね。普段は感じない静岡茶の美味さがわかんだ」
入浴客B「んだ」
会話からは、静岡の団体さんのようです。
浴槽は小さな内風呂だけ。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。
お湯はわずかに白濁りしているもののほぼ透明で、匂いもありません。
肌あたりはつるすべ感がありますが、それも強いものではなく、ごく普通。
というわけで特徴のない温泉ですが、神経を集中して走った後ですから、身体のコリがほぐれて満足しました。
温泉を発つと、静岡SAスマートICまで下って、新東名で帰路に。
自宅に到着(16:30)すると、次男が玄関でぼんやりと立っていました。
鍵を持ち忘れて、登校してしまったそうです。
僕もそういう経験があったな。
総走行は393km。
南アルプスのリバーサイドランは、今回も中南米を思わせるDangerousな魅力に満ちあふれていました。
「静岡おでん・秘伝黒だし・牛スジ串5本入り」(¥850-)
東名・日本平PAで購入。
厚めのビニールパックに、おでん汁と牛スジが入っています。
自分で具(野菜)を足して、煮込んで出来上がりという商品。
静岡おでんに欠かせないゲソ(イカ足)は調達できませんでしたが、練りモノ、ダイコン、にんじんなどを加えていただきました。
汁はあの静岡おでんの黒さで期待が高まりますが、味のほうは本場のあの濃厚な感じはなく、薄味。
ちょっとがっかり。
牛スジも美味しい牛スジでしたが小さな肉片で、一家でおでん鍋にするにはボリュームが足りません。
それならばと2つ購入すると、たぶん汁が余ってバランスがとれない。
もう少し高くてもいいから牛スジを増量してくれると良かったのにな。
というわけで、久しぶりに値段の高いお土産だったのですが、評価は辛めです。