到着した草津は、気温25度と涼しく、快適そのもの。
ただしさすがに8月で、温泉街はたいへんな人出でした。
町営駐車場(¥300-)に駐めると、管理しているおっちゃんに食事処を尋ねます。
僕「手軽で美味しい、お薦めの店はありません?」
おっちゃん「そうねぇ、『これ』っていう指定がなければ、あそこなら何でもウマいよ」
←町営駐車場の向かいの角にある、観光地のお食事処兼喫茶店。
店内はおしゃれな造りで、都会の家族連れが安心して入ることができる雰囲気。
「豚肉ガーリックはさみ焼定食(¥950-)」をご飯大盛(¥50-)でいただきました。
食器が肉薄の白磁で、これは僕の旅には珍しい。
味は普通でしたが、千円以内に収まることを考えたら良心的な店でしょう。
「旬彩茶屋・夢花」0279-88-0224
群馬県吾妻郡草津町大字草津39-1
草津のシンボル「湯畑」もにぎわっています。
僕「お撮りしましょうか?」
母子連れ「では、お返しに。」
といういつもの手段で、記念撮影に成功。
お母さんは50代、お嬢さんは20代かな?
ご覧のとおり、デジタル世代のお嬢さんの撮影はなかなか上手い。
立ち寄り湯は「大滝乃湯」にお世話になりました。
草津は「草津よいとこ一度はおいで…♪(@群馬民謡「草津節)」で有名ですが、僕はこれで二度目の入浴。
実は今回は“満を持して”の訪問でして、僕はこの「大滝乃湯」の、数年にわたる改装工事が終了するのを待っていたのです。
草津、数年ぶりにはワケがあんのや。(この場合、「ケ」と「ん」にアクセントを付けるのが、正しい関西弁です。しかし「お医者様でも草津の湯でも…♪」のワケありでないのが、ある意味悲しい…)
さてその待ちに待った「大滝乃湯」ですが、これは素晴らしい温泉でした。
建物はアジアンテイストの二階建てで、一階に脱衣室と内湯、地階に「合せ湯」があり、それが棚田状の露天風呂でつながっています。
大きい内湯には、淡いコバルトブルーのお湯が威勢よくかけ流しされて、わずかに甘いイオウの香りが漂います。
泉質は強酸性硫黄泉で、たいへん熱いのが特徴。
肌あたりはさらさらしていますが、効能は強く、疲れがほどけてゆく感じがたまらない。
露天風呂も大きく、湯滝から溢れたお湯が、棚田状の浴槽に次々に流れてゆく構造。
空気が混ざるせいか、色は白濁していっそう濃いコバルトブルーです。
露天風呂のわきを下りてゆくと「合わせ湯」があります。
これは全面板張りの浴室に5つの浴槽があり、ぬるい浴槽から熱い浴槽へと順々に浸かってゆく入浴法が体験できるものです。
一番め、二番めはぬるい。
三番めの浴槽で、いままでの露天風呂と同じ熱さ。
四番めが一番熱く感じ、手足がビリビリして、思わず唸り声が出てしまいます。
ところが四番めで熱さ自体に慣れるせいか、五番めはもっと熱いはずなのに、不思議に責苦のような感じはありません。
もちろん五番めからあがると、身体が真っ赤になって、ぐったりする感じはありましたが。
なお最初から、ずっ〜と五番めに入っていた痩せたおじいさんがおられて、凄いなぁ〜と見ていたのですが、このあと脱衣室で真っ赤な裸体でへたり込んでいました。
こういうおじいさんは、ここまで徹底しないと温泉に入った気がしないのでしょうね。
そういえば…と見回すと、幸せそうに気絶して(?)いる全裸のおっちゃんが何人もいました。