さて南アルプス林道は、谷沿いに細長く延びた集落に入ります。
「芦安」というところ。
温泉旅館もある、山あいの集落です。
道路のわきには「ここから先 通行できません」という黄色い看板が立ち並びます。
集落の一番上まで進んでみます。
橋のたもとに事務所のような建物があって、その壁に大きな案内板が。(→)
ここからは、「山の神」という地区らしい。
なんとも印象的な地名。
そして、その先の夜叉神峠までは「通行できます」と書いてあります。
路線バスも夜叉神峠まではゆくようです。
ふたたび山道を登ってゆきます。
さっそく現れるのは、急勾配のつづら折り。
さすがに南アルプス、山がどかんと立ち上がる感じですね。
そのつづら折りを越えたところで、下を見下ろす。(↓)
電線が頭に近い。
それも電信柱なんて文化的なものじゃなく、ポールとポールの間に電線を渡しただけのところが、秘境ムードたっぷり。
しかしここを路線バスが通るっていうのも凄い。
←すさまじいほどの急勾配が、分かるでしょうか。
前を見る、というより、空を見あげて進む、といった感じ。
でも避難帯がしょっちゅう設けられているのはありがたく、景色を見る余裕もできるってもんです。
対岸の山に集落がありましたが、その民家が崖にへばりついていて、びっくりします。
やがて三叉路で広場になっているところに到着。(→)
愛機をUターンさせて、停車します。
案内板によると、どうやら路線バスの転回場所です。
真後ろに見えるひときわ狭い道が、夜叉神峠に至る林道の続き。
少し先でマイカー規制となり、登山者はそこでクルマを降りて、徒歩で夜叉神トンネルを越えて南アルプスに向かうそうです。
空がまぶしい。
本当にまぶしくて、画像もハレーション(白ボケ)を起こしそうなほどでした。
さて僕は南アルプス林道とお別れして、ここからわき道へと入ります。
目指すのは、南アルプス・金山沢温泉。