←やっと正しいルートに戻って、大井川を臨んだところ。
 ガードレールなんか無い、ただの土手です。
 遥かむこうの対岸の遠いこと!
 さっきはあっちで迷子になっていたんですね。
 しかし大井川は広い。
 まさに「越すに越されぬ大井川(@東海道)」です。
 梢ではウグイスが鳴いていて、落ち込む僕を慰めてくれました。
 
 国道473号から国道362号に入ったところで、時刻は12:00。 
 お昼ごはんは道路沿いにあった、農産物直売所のイートイン・コーナーにお世話になりました。
 ちなみにここのおばちゃん達の手作りの特産品(よもぎきんつば)は、食品メーカーの製品に採用されたこともあり、中部圏では有名な直売所だそうです。
 とはいえ特に変わったところはない、ふつうの農産物の直売所。
 僕が座った座卓の隣では、おばちゃんが玉ネギの皮を剥いて袋詰めをしています。
中川根特産品販売所 「四季の里」
静岡県榛原郡川根本町下長尾477-4
0547-56-0542
 ざるそば大(¥700-)をいただきました。
 手打ち麺はちゃんとそばの香りがして、なかなか美味しい。
 各座卓には湯沸しポットと急須、大きな茶筒が置いてあって、お茶は自分でいれるシステムです。
 茶葉をひかえめにしたのに、びっくりするほど濃く美味しい緑茶で、「さすがは川根茶!」と感心しました。
 食べている隣では、早くも玉ネギの販売が始まりました。
 お客さんA「わっはっは、こりゃ早いもん勝ちやね〜」
 お客さんB「あらあら。隣で食べてるお客さん(僕)もいるのに」
 ここはそんな賑やかな農産物直売所です。
 
 農産物直売所を発つと、大井川に沿ってさらに遡上。
 併走していた大井川鉄道は、「千頭」駅という駅からJR井川線(南アルプスあぷとライン)に代わります。
 道路のほうは起伏が出てきて、まるでジェットコースター。
 そのなかを、愛機が官能的なエンジンの鼓動をたてます。
 ドルルッ!っと甘やかに機体を震わせると、ギャロップを奏でて突き進みます。
 空は、晴れたり曇ったりと、変化してきました。
 天気予報では一日じゅう晴天のはずだったのですが、これだから山の天気は難しい。
 ふと気づくと杉林も茶畑も消えていて、周囲はうっそうとした原生林。
 草いきれの秘境という感じになってきました。
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