こうして見ると、かなり広い湿原ですね。
　立派な木道があって、落ち葉が散っています。
　風はなし。
　しいんと静か。
　もやの合い間から陽光が降り注ぎます。
　癒される、というよりは、何か天国を思わせる安らぎの湿原。

　湿原を発つと、さらに山道を登ってゆきます。
　カラマツ林とクマ笹のあいだを走ってゆく、くねくね道。
　美ヶ原高原道路や大弛峠に似た、自然公園を思わせるきれいな景観が続きます。
　空気は湿って、しっとりとしています。
　霧が写っているのがわかるでしょうか？
　白い霧が次々と流れてきて、幻想的。
　そして、いよいよ舗装道路の終点に。
　「花畑」という、ロマンティックな名前のところに到着です。　　

　←「花畑」でUターンして、一枚。
　ここから先は、入笠牧場の牧草地。
　地図によると、道は伊那まで下りてゆくようです。
　画像にはありませんが、この左手には登山口もあります。
　登山道は岩がごろごろとした遊歩道でしたが、山頂（1,955ｍ）までの距離はわずか500ｍです。
　何組かのハイカーと出合いました。
　
　こうして撮影していても、みるみる霧に覆われて、あたりは真っ白になったと思ったら、こんどは霧が晴れていって、眩しい青空が広がります。
　めまぐるしく変わる、山の気象。
　はるか彼方に、雲海が広がります。
　そしてその先には、伊那の街並みが見えました。
　牧歌的な、それでいてダイナミックは眺め。