今回の旅…
旅のあいだは、もう少し晴れれば申し分なかったのになぁ と残念に思っていました。
でもこうして帰ってきてみて、その感想は改めることにしました。
曇りだったり小雨が降ったりしたからこそ、カジカガエルが鳴く、しっとりとした余韻を楽しむ旅になったんだと思います。
いまでもあの鹿の湯の森では、雨を待ち焦がれるカジカガエルが合唱をしているでしょう。
そして甲子温泉では、カジカガエルの鳴くなかで、誰もいない岩風呂に静かにお湯が満ち溢れていることでしょう。
そんな情景を思い浮かべると、思わず胸が熱くなります。
福島県のお土産 ; くるみゆべし(¥540-)→
道の駅しもごうで購入しました。
会津のお菓子といえば、くるみゆべし。
さすがに地元です。道の駅でも三種類が売られていました。
中にはまな板状というかのし餅のように大きいブロックで、お好みの大きさに包丁で切って食べるという珍品もありました。
購入したのは、ご覧のとおりごく普通のくるみゆべし。
素朴な美味しさでした。
先ほどの快走路、国道289号線にあった「道の駅しもごう」まで戻ってきます。
道の駅しもごう(右)は、広大な丘の中腹。
ここから会津の雄大な山並みを眺めると、空にすじ状の雲は残るものの、すっかり青空。
いっぽう逆方向の塩那を眺めると、山は分厚い雲に覆われています。
あらためて南会津の気候は、那須とは違うんだなぁ。
道の駅しもごうのレストラン「エマット」で、昼食にしました。
ここでは地鶏や産直野菜など、地元食材を中心とした料理を提供しています。
ちなみに 「えまっと」とは、下郷の方言で「もっと」という意味だそうです。
店内は5卓ほどしかありませんが、晴天にはパラソルを広げたテーブルがオープンデッキに並べられます。
悩んだあげく「天ざる(¥1,150-)」をいただきました。
お品書きに書かれた「地元・下郷のそば粉を使用した下郷そば。そば好きにもご満足いただける味です」という説明に惹かれました。
注文してから思い出したのですが、ここ福島県は作付け面積でも生産量でも、長野県を上回るそば生産地です。
蕎麦はやや太め。
さっそく、ひと箸たぐって‥ うん、下郷そば美味しいです。
甘みもたっぷりで、そば粉の風味が柔らかく口のなかに広がります。
揚げたての野菜の天ぷらも、けっこうなお味でした。
「ソバはやせた土地で育ったものが美味しいと言われますが、やせた土地で採れるソバが必ずしも美味しいわけじゃない。豊かな土地で育ったソバも美味しいんだ」と、蕎麦自身が語りかけてくるような気がしました。
大盛り(+¥200-)をたのめば良かった。
自分がいま福島県に居ることを意識して、ここから長い長い家路に着きました。
福島県、栃木県、埼玉県、東京都と走って、横浜の自宅にたどり着いたのは17:00。
この日は371kmを走り、二日間の総走行は705kmでした。
そして翌日には、関東地方は梅雨入り。