Petit秘境(3)
南アルプス
不良おやじの森
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2014年6月16日(月) 晴れ 現地気温28度
 
 6:50にうす曇りの横浜を出発し、東名に。
 気温がぐんぐん上昇してくるのが分かる。
 パンチング革ジャンには防風インナーをつけたものの、どこかで外さなきゃ。
 沼津を過ぎたあたりで、晴れてくる。
 8:40、静岡県の富士川SAに到着。
 珍しく単車を1台も見かけない。
 愛機を降りて、缶コーヒーを買いに自動販売機に。
 駐車場に戻ってきても、まだ僕だけ。
 冷たい缶コーヒーを飲み干す。
 ふむ。
 野山をめざす不良は僕だけか。
 山梨県に入る。
 威風堂々とそびえるのは南アルプス(左)。 
 空には、入道雲になり損ねたような雲。
 道路には、前夜の小雨の跡。
 晴れにしては、空気の密度を感じる。
 陽射しを受けて、そこいらじゅうの湿気が発散されている。
 梅雨の合間の晴れにしか味わうことのできない、特別な空間だ。
 これこそ不良にふさわしい空間じゃないか?
 国道沿いの「道の駅とみざわ」に到着。
 ここでやっと不良オヤジ(失礼)を二人発見。
 一人はBMW/R100氏、もう一人は英国Triumphのbonneville氏、何とこちらはサイドカーだ。
 二人とも軽く会釈して、ここを発ってゆく。
 僕は、ヘルメットを脱いでひと休み。
 革ジャンの防風インナーを外す。
 これで風がじゃんじゃん通る、真夏の装い。
 どうだ、ざまあみろだ。
 このあと出発すると、R801に分け入ってゆく。
 「奥山温泉まで11km」の案内板。
 ここから先、道は行き止まりのワンウェイだ。
 富士川の支流である福士川に沿って遡上する。
 時おりゴム長姿で、流れに立つ男性の姿を見かける。
 渓流釣りの人。
 あの服装も暑そうだけれども、川の中だから、水面を渡る風は涼しいんだろうか。
 自然のままの道が続く。
 そもそも行き止まりの道は民家を見ることが少ないのだけれども、このR801も本当に民家が無い。
 道の駅から数キロ入っただけなのに、景色はまるで秘境だ。
 この電柱も、道の終点にある温泉施設のためだけにあるんだろう。
 富士川SAで東名をおりると、国道10号線で芝川へ。
 そして芝川からは国道10号線、R190、国道52号線とつないで、山梨県へと向かう。
 富士川を離れたとたん、急に山が見えだす。
 途中のR190は、翠色のBack-Road(右)
 きれいな緑。