道の歴史館は、立派な史跡です(右)
ここには佐渡の金銀を運んだ北国街道の関所、関川の関所が復元されていますが、周囲の環境といい復元された番所といい、見事なものです。
でも目的は、敷地内に併設されたお食事処「御宿せきがわ」
お店は古民家で、大正初期のものとか。
天井が高く、そこからいろりの自在鉤が下りています。
縁側、土間、そして蚊取り線香の香り。
座敷を通るそよ風が、気持ちいい。
「御宿せきがわ」
新潟県妙高市関川273
0255-86-3285
ノレンをくぐると、ご主人が朗らかに答えてくれました。
「盛りがいいかどうかはこちらでは分かりませんが、お気に召していただければ幸いです」
麦茶を飲みながら、お蕎麦を待ちます。
お客さんは、ほかには年配のご夫婦だけ。
縁側越しにアジサイを眺めながら、ただ蕎麦をすする。
遠くに聞こえるセミの声。
時おり通るそよ風が、森の匂いを届けてくれます。
食後はゆったりとした気分で、そば湯を楽しむ。
心が深呼吸をするようなひととき。
男の一人旅はこうでなくっちゃ。
お店を出ると、もとの国道18号線に戻ります。
大きな信越大橋を渡る(右)
ここから長野県を離れて、新潟県です。
いくぞ妙高山!
そしてこれが「大ざるそば(¥850-)」
見た目はそれほどの量ではありませんが、器がかなりくぼんでいるので、2人前くらいはありそうです。
ひと箸たぐって…
おっ、美味しい。
さっぱりとしたなかにも蕎麦の実を挽いた風味が、口のなかいっぱいに広がります。
濃いめの汁も、この蕎麦にはよく合っています。