いただいたのは「そば定食・大盛り(¥1,520-)」
富倉そばの大盛りに、北信名物の笹ずしが二個。
蕎麦は“更科”ふうで、わずかに緑がかった色です。
うち立て茹でたてが、さらし水で濡れてみずみずしい。
さっそく、ひと箸たぐると…
期待どおり、これは美味しい。
このつるつる感がありながら、強い歯応えを持つのが、富倉そばの魅力。
蕎麦に「すする」蕎麦と「噛む」蕎麦」があるとするならば、富倉そばはすすって楽しく、噛んでも楽しい蕎麦。
地元のお客さんたちも、ずずーっ!っと威勢よく音をたてて、蕎麦を楽しんでおられます。
ざるもくぼんでいるため、見た目以上にボリュームがありました。
笹ずしは、富倉の人々が戦国時代に上杉謙信に贈った野戦食ともいわれている郷土料理
笹の上に酢飯、そしてゼンマイ、シイタケ、紅ショウガ。
素朴な味で、笹の香りも爽やかです。
というわけで「かじか食堂」、良かったです。
またこの近所には、自宅で富倉そばを出す農家が数軒ありますので、いつか寄ってみたいものです。
食堂を発つと、帰路に。
飯山に出ても良かったのですが、昼過ぎの飯山は渋滞が激しい場所。
そこでここから斑尾高原を抜けて、起点の野尻湖に戻ることにしました。
斑尾高原は初めて訪れましたが、驚くほどアップダウンの激しいBack-Road(右)
高原というイメージからはほど遠く、山また山のところでした。
もうひとつの驚きは、緑の色。
盛夏なのに、ここは萌えるような新緑なのです。
最後に立ち寄った野尻湖のSSのおっちゃんによると、真夏でも夜は上着が要るほど冷える気候が影響しているのではないかとのことでした。
そしてふりだしの野尻湖 〜ナウマン象の野尻湖〜 に到着。
湖の東側は大自然のまま。
偶然に、原生林のなかで高校生仲間と来たキャンプ場を見つけることができました。
ここだったんだ… 思い出のキャンプ場。
「あの日にはもう戻れない」と、感傷に浸るおやじ。
実際にはこの旅のタイトル(象に始まり象に終わる…)を思いついて、ほくそ笑んでいるところであります。
信濃町ICで上信越自動車道にのると、ひたすら横浜に向かいました。
帰宅19:50、この日は走行419km。
二日間の累計は811kmと伸びました。
上越と信州をぐるり周遊。
走り応えと、見応えのある旅になりました。