風呂あがりは、身体がぽかぽかとした温浴感があります。
 広い館内をうろついてみると、無料のレストルームを発見。
 中庭に向かったオープンデッキで、藤のデッキチェアでくつろげるようになっていました。
 さっそく僕も、革ジャン革パン姿でゴロ寝。
 この「瀬音の湯」、文句なくお薦めです。
 設備は申し分なく、お湯も特徴的で面白い。
 大きさも手ごろなスケール。
 これが奥多摩の「もえぎの湯」のように規模が小さいと、常時混雑してしまいますが、このくらいあれば大丈夫でしょう。
 温泉を発つと、山を下ります。
 あきる野で圏央道にのって、圏央道と東名で帰路につくことにしました。
 途中の厚木PAには、「ご当地グルメでまちおこしの祭典・B‐1グランプリ」出展団体が監修する各地のご当地グルメを食べられるお食事処がオープンしたので、そこに立ち寄る魂胆です。
 圏央道では、夏の陽射しが戻りました。
 夏用の白い革手袋が、視界に入って眩しいくらい。
 11:30に、まだ新しくぴかぴかの厚木PA(右)に到着します。
 昼食は、何のご当地グルメにするか迷いました。
 リポーターを生業とする方はここで厚木名産を選ばなければならないんでしょうが、僕にはそういう拘束はありません。
 結局、一番興味のあったこの逸品に。
 「越前坂井辛味蕎麦(¥580-)」
 福井県の、越前おろしそばです。
 ぶっかけのおろしそばですが、大根おろしの汁とダシを合わせたものを蕎麦にかけるのが坂井市流だそうで、大根おろし自体はのっていません。
 蕎麦にネギと鰹節をからめると、ひと口…
 美味い。
 辛味大根のピリッとする辛さはあるのですが、合わされるダシ汁が甘いので、爽やかな風味。
 この汁に、蕎麦の甘さも引き立つ感じです。
 蕎麦じたいも冷水でシャキッとしめてあって、PAの蕎麦とは思えないほど本格的な味でした。
 圏央道・厚木PAを出ると、自宅はあっという間。
 帰宅12:46、総走行は124kmでした。
 下道を使うと横浜から奥多摩までは往復で100km程度なので、圏央道を使うと20kmぐらい遠回りをする計算です。
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 奥多摩の立ち寄り温泉は、いままでに「もえぎの湯」「数馬の湯」
「小菅の湯」「のめこい湯」「ひのでつるつる温泉」「瀬音の湯」を攻略しましたが、どれも満足度が高かった。(※)
 そもそも奥多摩は、平日のダンプカーや、土日の走り屋バイクを嫌気して、その先に遠征しがちです。
 そんな僕が近くの奥多摩を誉めるのはくやしいけれど(笑)ここの温泉はみんな総合点が高い。
 それだけ奥多摩というところが魅力たっぷりの、ある意味“魔宮”のようなところなのでしょう。
(※) 「のめこい湯」だけは、甲州編の「上野原でタイア皮剥き
   紀行」に収録。
   他の温泉は、すべて奥多摩秩父編に収録されています。
 自宅に戻ると、愛機を洗車。
 ロバを木陰に繋いで… ではありませんが、バイク置き場のわきに停めて、いつもより時間をかけて埃を落とします。
 カーシャンプーを使って、さっと水洗い。
 シートの汚れは、固く絞ったタオルでごしごし拭いて。
 メッキの排気管は、金属磨きを軽く塗ります。
 前後サスペンションのシリンダー部分は、さび予防にシリコンをちょい塗り。
 車体の艶出しは、クルマ用のコーティング剤をスプレーして、拭き上げます。
 ドライブチェーンのクリーニングは、次にまわしてもよさそうです。
 コマの内側だけに、軽くチェーンオイルを補給しただけ。
 さいごはタイアの空気圧を点検して、この日は終了。
「瀬音の湯」  入浴料¥800-
東京都あきる野市乙津565番地
042-595-2614