噂どおり露天風呂は大きい。
 岩風呂ですが、浴槽には水色のタイルが敷き詰められていて、プールを思わせる造り。
 そこに満たされたお湯は無色透明で、パイプで源泉がごぼごぼと音をたてて注がれている。
 ミニ・クーパー氏「きょうはぬるいね。熱いのが好きだったら、パイプの近くに陣取るといいよ」
 泉質はナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉。
 目を凝らすと、お湯の中に糸くずのような湯の花が舞う。
 肌あたりはさらりとした、ごく一般的な塩泉である。
 特徴は浴槽のほうで、とにかく深い。
 お尻を底につけると、湯面があごまで来る。
 あとは特徴というか誉め言葉になるが、浴槽はずいぶんときれいに清掃されている。
 タイルもぴかぴかだし、お湯には枯葉ひとつ浮いていない。
 風呂あがりはポカポカした穏やかな浴感が印象的でした。
 入浴料が高いのが難点ですが、身体に優しく穏やかな温浴感が湯河原温泉らしい。
 なおネット情報では、女性はバスタオル巻き可だそうだ。
 お昼ごはんは同じ湯河原の「麦とろ童子」
 湯河原式ラーメンをテーブル席で食べてもよかったけれど、レトロな温泉のあとだから、和食を座敷でいただくことに。
 「麦とろ童子」は温泉街から国道に戻って、熱海に向かうとすぐ左側。
 駿河湾を臨む断崖絶壁に建っている。
「麦とろ童子」0557-88-5433
熱海市伊豆山郷清水210
 建物は洋風でも、室内はアジアンテイスト。
 大海原を見渡す絶景の座敷である。
 お客さんはライダーの団体さんもいたが、おしゃれな雰囲気はどちらかといえばカップル向き。
 お店の主が、注文の前にいろいろと料理の内容を説明してくれる。
 メニューの人気順位も紹介してくれて、これがなかなか面白い。
 この日はマグロが食べたかったので「ぶっかけとろろめし(¥1,780)」をいただいた。  
 あっさりとした味つけの麦とろめし。
 もう少し濃い味つけのとろろが好みですが、美味しいことには違いない。
 ちょっと意外だったのは器が大きくて、量があること。
 画像は割愛しましたが、これに大椀のカニ汁と小鉢が二つ付く。
 このカニ汁も、あんがい身が入っていて嬉しかった。
 というわけで、おしゃれな雰囲気に似合わず、オヤジも満腹になるお店。
 お値段は高めだが、お店の雰囲気と料理の味・ボリュームを考えれば納得でした。
 このまま帰宅じゃあもったいない。
 ひとつ手前の真鶴半島で寄り道して、新しいタイアの操縦性を味わうことにした。
 半島を一周する、松林の中のくねくね道。
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