本館で入浴料を支払うと、国道を渡って向かいの温泉棟に。
 写真では写っていませんが、行き交うクルマは多くて、日光から帰ってくるクルマが数珠つなぎ。
 なかなか道を渡れずに閉口しました。
 浴室は右の湯小屋から階段を下りた半地下。
 白い建物の窓が、湯気を抜くところになっています。
 ちょうど先客のおっちゃんが出てゆくところでした。
おっちゃん「いい湯だよぉ。温まっていきなよ」
 浴室は天井が高い。
 正面の壁から突き出たパイプから、源泉がザンザンと注がれて、浴槽の縁ぐるりから惜しげもなく溢れ出ています。
 驚くほどのお湯の量です。
 湯量だけでなく、お湯も素晴らしい。
 わずかに青みがかったお湯は、かなり熱めで44度くらい?
 泉質は単純温泉で芒硝泉系。
 熱いけれど、やわらかい肌あたりなので長湯ができます。
 そして効能がじんわりと身体に沁みてくる感じがたまらない!
 おもわず快闊の雄叫びを上げる。
 風呂あがりの温浴感も素晴らしい。
 隠れた名湯ですね。
 温泉好き、それも熱めが好きな御仁には、極楽のような温泉です。
 
 温泉を発つと、沼田ICまで戻ります。
 夕暮れ時の片品村は、あちらこちらで落ち葉焚きの匂いがヘルメットのなかに届きます。
 秋の陽はつるべ落とし。
 暮れなずむ山村を走りながら「移動日なのに、いい温泉にめぐり会えるなんて皮肉なもんだな…」と、そんなことを考えていました。
 夕食は、久しぶりの渋川「辰磨」
 いただいたのは「ジャンボエビフライ定食(¥1,900-)」
 あい変らず大きくて美味しいけれど、ちょっと大味。
 つないだりしていない一匹海老だそうですが、生きている姿を見たいような、見ないほうがいいような気分。
 てんこ盛りのタルタルソースが嬉しい。
 店舗はあれから6年間たって相応にくたびれましたが、駐車場は真新しいコンクリートが敷かれていました。
 そして朗らかなご主人(ライダーびいきで有名な方です)もご健在。
ご主人「きょうはどこまで行かれたんですか? 白根温泉? あゝいいですよねぇあそこの温泉は。熱くってね」

 ルートイン渋川には18:30チェックイン。
 この日は281km走りました。
 カップ酒を飲むと、そのまま“バタンキュー”
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⇒辰磨はコチラ