清津峡は雄大な岩礁と清流からなる日本有数の景勝地。
荘厳なる閃緑ひん岩と柱状節理の美しさから、日本三大渓谷(富山県の黒部渓谷、三重県の大杉渓谷、そしてこの清津峡)の一つに数えられているそうです。
六角形の柱状節理は、中学校の社会科の教科書を思い出します。
渓谷の遊歩道は事故が多発したため、1996年には閉鎖。
観光のためこの渓谷トンネルができました。
清津川に沿ったトンネルは、全長750m。
途中4か所に穴があって、そこから垂直に切り立った柱状節理の谷が鑑賞できる構造になっています。
突き当りにあるパノラマステーションで(右)
清津川が折れ曲がるところで、ここからはV字の谷が見わたせます。
ただ遠慮なく言わせてもらえば、岩肌しか見られないので、奇岩や断崖の好きな僕でもやや飽きました。
清津峡はかなりマニアックな景勝地です。
(右)これは入坑口から二番めの穴。
見下ろすと遊歩道の跡がありましたが、インディジョーンズがつたって歩くような崖の小道。
とてもじゃないけれど “遊歩道”という生易しい道じゃありません。
岩壁は下にえぐれていることもあって、足を踏み外したら取りつく島はなく、一巻の終わりでしょう。
塩沢石打ICまで戻ると、関越道にのって長い長い帰路につきます。
関越トンネルをくぐる手前の土樽PAで(右)
このトンネルの向こうは、わが家のある太平洋側。
帰りたいような帰りたくないような、そんな複雑な気分でした。
横浜に着いたのは19:00、この日の走行は412kmで、二日間の総走行は693km。
二日間とも本当に天候に恵まれました。
紅葉の秋山郷を、これほど快適に探訪できるとは思いもよりませんでした。
そしてこうしてレポートを書きあげる頃、秋山郷は冬籠りの準備に入ります。
そんなことを考えると胸がいっぱいになります。
「清津峡渓谷トンネル」 入坑料¥600-