16:40 ルートインコート上山田にチェックイン。
ここであらためておさらいすると、戸倉上山田温泉は千曲川を挟んで、住宅街の戸倉温泉と、歓楽街の上山田温泉が向かい合っている。
上山田温泉は、昔から善光寺参りの精進落とし(寺社巡礼など精進が必要な行事が終わった後に、肉・酒の摂取や異性との交わりを再開すること)の湯として栄えた温泉で、その流れで昭和に一大歓楽街ができた。
今でも家族連れには敬遠される、宴会客の温泉地というイメージがある。
ルートインコート上山田は普通のビジネスホテルですが、場所はその上山田温泉の歓楽街の一角だった。
嬉しかったのは、通常のルートインホテルの大浴場は単純なラドン温泉だが、ここの大浴場は天然温泉(上山田温泉)なこと。
ではホテルのお風呂はというと、先ほどの戸倉温泉とほぼ同じでした。
泉質は単純硫黄泉。
お湯の色がヒスイ色で、わずかに甘い匂いがすることも戸倉温泉と同じ。
ホテルの大浴場にしては温度が熱かったのは、加温しているからだろうか。
熱くて「温泉に入った」という充実感があった。
何より風呂あがりに、革ジャン革パンを着なくていいのは助かる。
風呂からあがるとTシャツとジャージ姿でホテルの下駄を借りて、カラコロと歓楽街をそぞろ歩き。
歓楽街は、眼が眩むほど夜のお店が密集している。
観光スポットだろうか、無料の飲泉所(左)がある。
地元のこうした昼の観光地化の取り組みは理解できるものの、ペットボトルで湧水を汲みに来ていたのはスナックの従業員らしき外人女性だった。
歓楽街の観察はこれでお終い。
ホテルに戻る時、背後にそびえる崖に威圧感を覚える。
そして崖の上の寺院らしき建物は、怖いような、でもなぜか引き込まれるような魅力がある(注)
明日はR498で崖の向こうの姨捨(おばすて)山に行く予定だが、そもそも道はどうやってあの崖を登るんだ?
ホテルの一室で、焼酎のお茶割りとコンビニ弁当で、男の晩餐。
きょうはなかなか走り応えのある道だった…
しかし沓掛温泉、戸倉温泉、上山田温泉と、温泉三昧…
おまけにどこも入浴料が安かったな…
と、そんなことを考えながらTVを眺める。
天気予報では、きょうは山梨県甲州市で気温37.5度を記録し、東海地方は梅雨明けしたと報じていた。
本日の総走行は287km。
(千曲川のお土産)プラム・6個¥200-
日本スモモ=プラム、西洋スモモ=プルーン、
じゃ、あんずはプラム?アプリコット?
雑学はどうあれ、千曲市には「あんずの里」という巨大な観光地があり、4月には、10万本のあんずの花が咲くという。
関連があるかどうかわからないが、戸倉温泉のコンビニにはプラムが売っていたので、産地だと思う。
驚くほど甘いというわけでもなかったが、酸っぱくなく水気がたっぷりで美味しかった。
(注)翌日に崖に登ってみると、寺院のようなものは日本歴史館(閉鎖)。
またロープウェイの廃駅や植物園の廃墟もあった。
さらにその奥には男女和合の神、澳津神社がある。
澳津神社は怪しいスポットではなく、千曲では子宝を授かりたいご夫婦にはポピュラーな存在だそうだが、これら施設の放つオーラもあって独特な雰囲気の場所だった。