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徳島県難聴者と支援者の会
(ナシの会)
平成23年
10月定例会レポート
 平成23年10月16日(日)ナシの会の10月定例会が行われました。

 通常は、毎月第三土曜日に障害者交流プラザで行っているのですが、今回は第三日曜日の上、場所も県立図書館の集会室と変更されています。

 10月2日から行われています徳島県主催の要約筆記奉仕員養成講座(応用課程)の現場実習をお引き受けしたための変更です。
 内容は通常定例会と大きく変化はありません。まず恒例の「一ヶ月の近況報告」を全員の皆さんにお願いをしました。(受講生の皆さんは要約筆記をして頂きました。)

 前記したように、今回は現場実習ということで、会員以外に受講生の十数名をはじめ主催者の方々、情報保障の方々で総勢40名を超えるたくさんの参加者となり、日頃はお話をお伺いする事が少ない皆さんのお話も聞けて、良かったと思います。

 約一時間をかけて、皆さんの近況報告をお聞きした後、先月28日に行われましたナシの会の会員でもある長尾県議が議会で質問をした、聴覚障害に関する部分だけを編集したDVDを視聴し、答弁を含めて徳島県の聴覚障害施策の一側面を知る事ができ、有意義な視聴となりました。

 質問の内容には、ナシの会で話をしている内容も数多く含まれ、今後も難聴当事者の生の声が議会に届くように活動をしていきたいと考えています。

ここで通常よりも長い20分の休憩を取り、難聴者と受講生のプチ交流ができる時間としました。

 後半は「災害時における聴覚障害者への支援」として、東日本大震災の教訓や資料を基に、説明が行われました。

 緊急時に多用される音声によるアナウンスは聴覚障害者には全くと言って良い程届いていないばかりか、健聴者にも届かない場合がたくさんあったと言う事例報告や、反対に南三陸町で、最後の最後まで避難を呼びかけ一命を落とした遠藤美希さんの「聾者の耳にも届いたアナウンス」なども紹介されました。

 配布された資料から、災害時における聴覚障害者への支援は、メールや文字放送、電光掲示板と言った文字を使って情報を伝達する機器の充実。

 そして一番有効と考えられるのは近くにいる人が聴覚障害者に情報を伝えるといった器機も電気も使わない、アナログ的な情報伝達手段。
 これには、「近くに聴覚障害者がいて困っているかも知れない」と言った思いやりだけで実現する、安価で一番効率の良い災害時における聴覚障害者への支援である、と話がまとめられました。

 続いて、「定例会に参加して」と言うことで、再び全員にマイクを回し、「色々な情報を入手することができ良かった」と言う会員とは対照的に、受講生の皆さんからは全員「緊張した」「手が震えた」「書けなかった」など、真剣に取り組んで頂けたからこそ感じられた感想を頂くことができました。

定時の4時30分を向かえ予定通り定例会を終了する事ができました。


 11月の定例会は、予定通り19日(土)に開催されますが、内容が料理教室となっています。
 エプロン持参でふるってご参加下さい。場所は交流プラザ2Fの調理室となっています。
定例会の風景。現場実習で、難聴者の両隣に受講生が座っています。