津南って、二階建ての屋根まで雪が積もって、電柱の電線をまたぐことができたって本当?
伝承を確かめるため、JR飯山線の森宮野原駅へ。
ここに積雪記録日本一の標柱があるという。
小さな森宮野原駅。(↑)
そして、標柱は駅舎の左に立っていた。
1945年2月12日に記録した積雪7.85m。
このてっぺんまで、雪で埋まったわけか!
これなら電柱の電線をまたぐことができただろうな…って、うしろの案内板を見たら、それを裏付ける白黒写真もありました。(笑)
森宮野原駅を発つと数分で分岐が現れ、国道405号線で信州(長野県)秋山郷に分け入ってゆきます。
今は抜け道こそあるものの、基本的には長野県の栄村で行き止まりになるピストン・ルートの始まりです。
山深い、ほんとうに山深いなかを、くねくね道は果てしなく続きます。(下)
中津川をへだてて、道は崖の上を走り、対岸の崖も壁のよう。
なお河原までの落差は100m以上あり、最大の箇所は東京タワーが収まるっていうから凄い。
この秋山郷も2006年の積雪4mの冬に“陸の孤島”となり救助活動が行われたそうですが、この道に4mも積もれば、通常の除雪じゃね…。
平家落人の伝承は、違うかもしれません。
僕が初めてここを訪れた2011年には、まだ落人伝説が一般的だったし、「昭和の頃に秋山郷から出てきた村人が、『平家はまだ繁栄しておられますか?』と尋ねたという」という逸話も紹介しました。
けれど、あれから8年経って、調査研究も進んでいるようです。
今回来てみると、観光協会のパンフレットでもその研究成果に触れており、併せて平家落人伝説もぐっとトーンダウンされていました。
僕は平家の落人と出合っても平気ですが、熊との出合いは困ります。(笑)
秋山郷って、平家落人伝説で有名だけれど、本当のこと?