駐車場は入浴客のクルマで満車でしたが、人影が多いほうが心細くなくて安心した。
 塀の向こうが露天風呂。
 管理人の「そろそろ、ひと雨くるかもねぇ」というつぶやきを気にしながら、霧の立ち込める露天風呂に。
 露天風呂は広大で、真ん中に仕切りがあり、向かって右側の湯口から源泉が滝のように流し込まれる。
 右側からオーバーフローしたお湯は仕切りを越えて左側へ(下)、そして外にかけ流されている。
 源泉自体は熱湯に近いものの、なにせ広大な岩風呂なので適温になっている。
 お湯はわずかに笹にごりで、無臭。
 灰色の湯ノ花が底に沈殿して、歩くと足が滑る。
 泉質はナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・硫酸塩温泉、いわゆる炭酸水素塩泉ですが、石膏っぽいような鉄っぽいような含有を感じる。
 肌あたりはキシキシ感があり、肌の脂が落ちて効能が入ってくる感じは石膏泉です。
 何よりお湯の鮮度が高い
 風呂あがりは、身体が軽くなり、快感この上なし。
 こんな山の上まではるばる来た甲斐がある名湯でした。
 管理人のつぶやきを聞かなければのんびりしたかったけれど、大事をとって出発。
 再びハザードランプを点けて、重い愛機のバランスを取りながら山を下りる。
 濃霧で路面が見えづらく緊張する。
 でも、とにもかくにも、念願だった濁河温泉に入ることができたのが嬉しい。
 しかしそんな有頂天な漢を下界で待ち受けていたのは、青空ではなく、薄暗い曇りだった。
 気温も20度と、少し肌寒い。
 おまけに時々小雨がパラついたと思うと、雲間から青空が見えたりして、不安定なことこの上ない。
 予報では終日晴れだったじゃないか…
 13:30に、国道沿いの「道の駅・ひだ朝日村」に到着。
 ゲン直しに「けいちゃん」をいただくかな。
 けいちゃんは地元料理で、鉄鍋を使った味付け鶏肉の焼肉。
 味付けは味噌なんですが、飛騨味噌は信州味噌とも赤だし味噌とも違い、まろやかな味で、これが鶏肉と合う。
 2012年にここでいただき、美味さの虜になった逸品である。
⇒2012年の鶏ちゃんはコチラ
「濁河温泉・市営露天風呂 」
岐阜県下呂市小坂町落合濁河
0576-62-2576 入浴料¥500-
「道の駅・ひだ朝日村」
barracuda-second017001.gif