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 道路で停止し、駐車場のどこに駐めるか迷っていると、おばあさんが声をかけてきます。
僕「えっ?なに?(ヘルメットで聞こえない)」
おばあさん「いい湯だから入っていってね!」
 革ジャン革パンで騎乗するライダーに声をかけてくるとは、度胸のあるおばあちゃん。(笑)
 話は横道にそれますが、ここ旦過の湯は激熱の湯として知られています。
 昔は温度が52度もあったらしく、入浴を断念する温泉マニアもいたとか。
 近頃改装されて温めの浴槽も造られましたが、それでも熱いことに変わりはなく、熱い温泉の代名詞的存在です。
 入館して受付のおかあさんと話し込む。
おかあさん「まぁ今年も、バイクもそろそろお終いですねぇ」
 入浴客を見ると地元のおじいさんばかり。
 脱衣所は湿布(サロンパス)の匂いが立ち込めて、地元に愛されている証だなぁ。
 浴槽はタイル張りで、露天風呂と二つの内湯の、計三つ。
 それぞれ同じような大きさで、どれも5人でいっぱいになるような小ぶりの浴槽です。
 露天風呂は38度くらいで、妙に温く、湿布の匂いが漂って不快だったので早々と退散。
 内湯は、片方の浴槽が44度で、もうひとつの激熱の浴槽は47度!
 二つを取り違えないように温度表示の立て札がありますが、読まずとも浴槽からあふれ出たお湯がタイルの上を流れてくると足裏が「アチッ!」となるので、区別がつきます。
 熱いのが好みの僕も、足裏が「47度は無理だヨ!」と訴えたので、44度の浴槽に入ります。
 44度も熱い… けれど、ぴりぴりした感じはありません。
 泉質はナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉で、昨日の児湯よりも透明度も鮮度も高いように感じます。
 切り傷に効能があるということです。
 肌あたりはさらさらとして、また熱いのにもかかわらず身体が柔らかく包み込まれるような心地よさがたまらない。
 「これは極上湯」とばかり、けっこう長湯をしてしまいました。
 風呂あがりは肌がまっ赤!しかし児湯と同様にぐったり感はなく、肌もさらさらになって快感です。
 というわけで熱いのが大丈夫な御仁には、旦過の湯、積極的にお薦めします。
 ぽかぽか感が残るうちに高速走行を消化しておきましょう。
 岡谷ICから中央高速にのると、帰路につきます。
 この日の中央高速は空いていてガラガラ。
 一気に八ヶ岳まで戻って、八ヶ岳PAでお昼ごはん。
 いただいたのは僕のお気に入り「ストラスブルグ・カレー(¥1,000−)」、巨大ソーセージの乗った黒カレーです。
 ほど良く辛くて、美味しい。 
 中央道は八ヶ岳からも流れていて、横浜の自宅に到着したのは16:00。
 総走行は253km。
 二日間の総合計で、489km。
 寒いから、距離が伸びなかった。
 こうして霜降の一人旅は終わり、翌11/6は立冬、いよいよ冬の季節の到来です。
「旦過の湯」 0266-26-7520
諏訪郡下諏訪町3441 ¥240-
⇒旦過の湯はコチラ