記憶の底にあった場所。
ボロボロだった自販機は、新しくなっていました。
あれから9年も経っているのでリニューアルされたんでしょう。
なかの飲料のラインアップが記憶と変わりないのが笑えます。
心にひっかかっていた謎も解けました。
鉄道も通らないこの山奥に、踏切信号があるからです!
なんで…?
ここ廃線があるの?
線路あとを探していたら、突然倉庫から、真っ黒に日焼けした男性が出てきたのでビックリ。
で、その方に事情を説明して踏切信号の謎をお伺いしたところ、この鉄工所は昔鉄道の路線設備の製造を行っていて、信号機はその記念として設置しているのだそうです。
自販機は鉄工所の鉄粉を浴びていたから、あんなに赤く錆びていたのかも。
昔のは異様に錆だらけで、サンプル窓のガラスもなく、飾りのサンプル缶もとれていました。
今回もスポーツドリンクを買って、そしてひと口飲んで再出発します。
信濃大町に出る近道(県道55号線)は通行止めだったので、犀川、高瀬川と川沿いに大回りをして、16:50 ルートイン信濃大町駅前にチェックインしました。
本日の総走行362km。
このホテルは開業したばかりで、嬉しいことに大浴場が天然温泉(大町温泉)。
大町温泉は、黒部渓谷の隣りの高瀬渓谷にある葛温泉からの引湯。
葛温泉は1772年の開湯、そして大町温泉がそこから引湯したのが1963年ですから、大町温泉も歴史がある温泉です。
部屋飲みの前に、ひと風呂あびます。
泉質は低張性弱アルカリ性高温泉。
無色無臭で、肌あたりは柔らかい。
ビジネスホテルの大浴場ですから加温して循環させているものの、浸かっていると時々身震いがして疲れがとれてゆくのは天然温泉の良さですね。
記憶していた自販機も、サラダ街道も、再確認ができてヨカッタヨカッタ。
あしたは、2年ぶりに信州の最北端・小谷温泉を訪れます。
こちらのほうは記憶が鮮明で、すさまじいほど険しい山道でした。
なにも再確認しなくてもいいのに…。