きょうの下部温泉はフルーティな中南米
2022年9月24日(月)
晴れ 現地気温28度

 中部横断道(甲府〜清水)がついに全線開通した。東名と中央道とのアクセスがどれほど便利になったのか確かめねばなるまい。使命感をもって、反時計回りに一周です。
 中央道に向けて06:40に出発。初狩PAでもう小休止。暑さよりも陽射しが鮮烈で、ラテンな気分。青空にぼんやりと浮かんでいる頂は、ミナス・ジェライスの山…ではなく、日本が誇る富士山。
 お次は双葉SAでコーヒータイム。自販機のいつものルンバコーヒーだけれど、僕の気分は陽気なCARIOKA(リオデジャネイロ市の市民)!
 双葉Jctで中央道とお別れして中部横断道に。初めての高速道は興味津々。ほほう、あの山を、こう行くのか。ラテンな気分も相まって、一気に下部温泉早川ICまで走ってしまう。
 下部温泉早川ICはお山のうえ。ゆるゆると流れる富士川を見下ろす。橋は富山橋といって、対岸が国道52号線・富士川街道で、手前が本栖みち。いままで対岸にいることがほとんどなので、自分がこちら側にいること自体が不思議な感覚です。こちら側から見ると、南アルプスの姿は近い。
 さて舵を山側にきって、本栖みちで山に分け入ってゆきます。
 常葉川に沿って山へ。立派な博物館があるのを横目で見ながら。あとで調べると、これは湯之奥金山博物館。戦国時代には、ここで金が産出されたのですね。
 さらにゆくと、山のうえに「下」「部」「温」「泉」「郷」の字の看板(矢印)。こういう字の看板は好きです。甲州ではときどき見かけます。信号を右折して川をわたり、JR身延線の踏切を越えると下部の温泉郷にはいります。早く着くだろうと予想していましたが、中部横断道のおかげで、双葉SAからはあっというま。
 ここでおさらいをすると、下部温泉は、約1300年前の奈良時代中期に開湯した温泉。岩盤の下から湧出する温泉は傷病に特に良いとされ、川中島の合戦で傷を負った武田信玄が訪れた隠し湯です。きょうは一周する途中下車で、この温泉郷に立ち寄り。
 温泉郷で驚いたのは、昨日からの宿泊客が多いこと。閉鎖されたホテルやシャッター街もあり、人影はないかと思っていましたが、けっこう行楽客を見かけます。
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