2011年8月18日
理科授業で電子黒板を使ってみよう 福岡雙葉小学校 渡邊明彦

 現在、ICT(情報コミュニケーション技術)の活用が注目されているが、機器の操作や設備、教材準備の時間不足など様々な不安要素もあり、なかなか進まない現状もある。
 今回は、本校にある電子黒板を使用し、理科の授業の中でどのようなITCの活用が可能か探ってみた。
 まだ1学期間の実践ではあるが、電子黒板の良さとして次のようにあげられる。
@絵や写真が拡大でき、書き込みができる。A板書を保存し、後の授業で活用できる。Bカメラや書画カメラ等を使用すれば、動くものや実物も提示できる。C児童の予想や結果を記録し、後の授業で活用できる。Dインターネット上のコンテンツを活用できる。E教材準備の時間を短縮できる。
 今後実践を深めていきたい。

Posted by okada at 16:07


2011年8月16日
「4年生と6年生の電気の単元で使える安価で楽しめる実験」 清泉小学校 山口 哲

 4年生の“乾電池のつなぎ方”で扱う直列つなぎと並列つなぎにおいて乾電池の働きがなくなるまでの違いを調べる実験にプラレールの電車の玩具を改造した教材を使ってみました。つなぎかたの違いにおけるスピードの違いから乾電池が消耗するまでの時間の違いを楽しみながら学ぶことができます。簡単にできる改造方法と実際に行った様子をご紹介し、授業での実際の様子を動画でご紹介しました。
 指導要領の改訂で6年生に新規に出てきた“手回し発電機で電気を作る”に使える安価な携帯電話用充電器をほんの少しの改造で手回し発電機の代用として行った授業実践をご紹介しました。古いデットストックの商品ですが、安価なので子どもたち全員が一人ひとつずつ使うことができ、手回し発電機の代用としても使えるため、実践報告と実物を取り扱ってコンデンサーに蓄電して、LEDやモーターに接続する実験を体験していただきました。

Posted by okada at 19:38


「葉っぱカルタ」 光塩女子学院初等科 長田 朋之

 3年生理科「生き物をさがそう」では、校内を中心として動植物観察をします。本校は敷地が狭く、校庭が人口芝生のため、校内で観察できる動植物が限られています。そのため、毎年、花壇の草花と校庭の樹木を中心に観察を行っています。
 この単元は3年生にとって、はじめての理科の単元であり、理科により関心をもって取り組むことができるように、「楽しみながら学べる」ことを授業の目標にしました。
 今回、校庭の36種類の樹木を楽しみながら覚え、見分ける力がつくように、「葉っぱカルタ」という教材をつくりました。この教材の実践事例と、その効果をまとめました。

Posted by okada at 19:32


「観察スケッチで気をつけたこと」 国立学園 河合 幸仁

本校3年生の1学期は、カイコの飼育とキュウリの栽培にあけくれます。その中で11枚の観察カードを描きました。1枚1枚描いていくうちに、毎回のポイントをもって観察スケッチが上手になっていくように授業を計画したいと思っていました。集めた観察カードを見ながら1学期の授業を振り返って、自分なりに指導してきたことをまとめてきました。こちらが当たり前と思っていることも、子どもたちにとってはどうしたらよいのか迷ってしまうことがらであったり、こちらが気づいてほしいことにはなかなか気づいてもらえなかったりでしたが、子どもたちなりに受け止めてスケッチを描いてくれていたと思います。数人のカードを例に発表しました。聞いていただいた先生方からは、リアクションペーパーを通して、私の気づいていなかった点も指摘していただきました。ありがとうございました。

Posted by okada at 19:29


「ちょっとした体験を理科の授業にとり入れる試み(12)」 聖心女子学院初等科 松澤 一仁

 今年度も、子どもたちのちょっとした体験を発表させていただきました。4年生@ビニール袋に空気を入れる法、A下敷きでテーブルが持ち上がる、Bビーカーから取れないビニール袋、Cふくらまない風船、Dポップコーンがふくらむわけ、5年生@0.5の計算、A爪切りの支点、力点、作用点、Bてこスプーン曲げ!、CV字型ふりこの秘密、Dすじ状の雲模型、E定規を使った顕微鏡指導、6年生@二酸化炭素入りのペットボトルの方があたたかい、A流氷をながめてみよう、B水素、酸素の爆発実験、C発光ダイオード探検隊。以上、発表の内容でした。

Posted by okada at 19:27


2011年8月15日
ヘチマとツルレイシの教材化 慶應義塾幼稚舎 松尾 
ヘチマとツルレイシはウリ科の植物でまきひげを持つ。成長の際には,自らの体を支えるため,まきひげを他の支えとなるものに巻き付いていく。その巻き付き方は,まず,まきひげの先端が支柱に触れると巻き付き,本体を引き寄せるため,中心部分から回転していく。その結果,中心から左右に巻き方が逆で同数のねじれが生じる。この特殊な巻き年生のヘチマとゴーヤの植え付けから観察までの一連の授業の最後に行った。
Posted by okada at 12:25


ドキドキ一 日妊婦体験 国本小学校 瀧場 進
5年生の「人のたん生」の学習で、児童全員に妊婦体験をさせます。朝から下校まで、胎児モデルとしての生卵と羊水代わりの水を入れたチャック付き袋をリュックに入れておなかにつけ、卵を割らないように一日過ごします。妊婦の大変さや喜び、胎児を守る仕組みについて楽しく学べる、子どもに人気の活動です。今回、発表させていただき、私が水漏れ対策で巻かせているタオルは、妊婦の脂肪と同じ働きをもっているのではとのご指摘や、他にも参考になるご意見をたくさんうかがえました。さっそく今後の実践に役立てさせていただきます。また、何人かの先生方から、ご自分の学校の児童にもやらせてみたいと言っていただけました。私も、今後さらなる改良を加えて実践していきたいと思います。
Posted by okada at 12:23


おいしい理科 鎌倉女子大学初等部 土門容子
食にまつわる記憶は印象深く残るものです。「授業で何か食べる」というのは、子ども達をにとって特別なことであり、全員が目を輝かせて取り組める活動の一つだと思います。このような子どもたちがわくわくする「授業で何か食べる」活動を「おいしい理科」と名付け、どのように取り入れていくと良いか研究を進めています。本提案では、参加してくださった先生方と「おいしい理科」の実習として、「すっぱいミカンが甘くなる!?」と「味わって、水の通り道を考える」を行いました。様々なご意見をいただき勉強になりました。
Posted by okada at 12:22


授業に導入可能そうな理科クラブネタ 国立音楽大学附属小学校 西川浩輔

理科クラブで行った実験の中から、授業へ導入可能そうなネタを2つ用意しました。
1.桑の葉を食べてみよう
 例年カイコの飼育を嫌がる児童がいるようなので、カイコと同じ物を食べれば親近感がわくのではと思いました。桑の葉料理のレシピを紹介し、桑の葉ふりかけと桑の葉茶を試食していただきました。
2.発泡スチロールペーパーを使った工作
  A4コピー用紙1枚約3.96gに対し、同サイズで約0.39gと重さ1/10の発泡スチロールペーパーを使った工作とそのアイデアを提示しました。実際にアルソミトラの種子模型を作成していただきました。

Posted by okada at 12:21


「大地のつくりと変化」の教材・実験について 雲雀丘学園小学校 相馬章隆

6年生「大地のつくりと変化」の単元では、教材の時間的・空間的なスケールの大きさゆえに、児童が実物を見たり触ったりしながら学習する場面はあまりありません。そこで「化石のレプリカ作り」「木の葉化石の発掘」「断層のモデル実験」「寒天の地層モデルを使ったボーリング調査」といった教室で手軽に行える模擬実験や実習を行いました。その報告とともに、化石の発掘やボーリング調査を実際に体験していただきたいと思います。
体験していただいた先生方からは、楽しめたという意見とともに、寒天の地層作りにかかる手間や、後始末の問題についてのご指摘をいただきました。今後ご指摘いただいた点にも留意しながら、新たな教材作りに取り組んでいきたいです。

Posted by okada at 12:20