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2005年4月8日
平田氏の紹介

半日研修会講師の平田氏の業績や経歴的な紹介はこれまでアップしたとおりです。今回は、平田氏を講師にお招きするに至った経緯を交えて紹介いたします。
 
生命の星地球博物館が主催する「地形地質観察会」に参加した際に、非常に丁寧にやさしく参加者に語りかけてくださり、この方からたくさん吸収したいと感じたのが、最初の出会いでした。
その後、地学の授業に当たりメールで質問をすると、大変丁寧に教えてくださいました。
昨年夏、カナダのロッキー山脈バージェス頁岩(カンブリア紀の化石の宝庫)へ行ったことを報告すると、博物館での発表の場を設定してくださいました。そして、昨年10月博物館で、理科部会と学芸員合同研究会において、「バージェス頁岩見聞記」をお話させていただきました。
その会のあと、平田氏は、理科部会のメンバーに対して、「博物館と学校教育の連携としてこれから何をどうやっていくべきか」を強く求められました。平田氏のこの情熱に打たれ、さらに詳しくお話をする機会を得ました。
 
平田氏のお考えは以下です。
・博物館は開かれ、子ども、教師、親にとって自分のものとならなけれいけない。
・学芸員が講義をするだけでは、先生や子どものものにならない。
・博物館や学芸員は情報を持っているが、子どもたちの現状は先生方がよく知っている。両者の専門性を合致させて博物館と学校を結び、(理科)教育を作っていきたい。
・先生が授業を作る中で、学芸員や博物館のモノや情報を利用する。先生の「力とモノ」になる教材を作る、学芸員はそのサポートをする。
 
平田氏は、専門学芸員と、企画普及というお立場から学校教育、理科教育についても、大変よく事情を理解されております。
 
今回の研修会も、単にお話を伺って終わりではありません。先生方がどう博物館と向き合い、利用し、授業の向上に役立てるか、そのきっかけの場面の提供です。どんどん質問し、問いかけて、自分のモノになる何かをつかんでください。
 

Posted by okada at 20:51