AED

Automated External Defibrillator (自動体外式除細動器)

 AEDとは心室細動などの不整脈をおこし、突然
心停止に陥った心臓に電気ショックを与えて元の状態に戻す救命器具。日本国内では、2004.7月1日、厚生労働省より
救命現場に居合わせた一般市民がAEDを使用することは、
医師法に違反しないと通知された。
 携帯型で、音声ガイドに従って操作すれば誰でも簡単に使用可能。心停止後、3分以内に除細動を行えば、4人中3人は助かると言われています。
 日本でも2005年2月にはマラソン大会で、愛知万博では4例のAEDによる救命例が報告されている。

市民が救命の主役

もっと詳しくAEDを知りたい方は、こちらのサイトへ。

日本循環器学会 AEDについてQ&A

トップページへ

突然の心停止

 いつ、どこで、誰に起こるかわからない、それが突然の心停止
(心臓突然死)です。日本では、突然の心停止からの救命率は
5%以下で、一日に100人以上が心臓突然死で亡くなっていると
言われています。心室細動と呼ばれる心臓の電気系の故障が
突然死の最も多い原因です。
心室細動は、自然に治ることはありません。
従来の心肺蘇生法を行えば、それをしない時に比べて
助かる確率はおよそ二倍に増えるといわれています。
しかし、これは時間を引き延ばすことは出来ても、決して
元の状態に戻すことは出来ません。この場合、除細動が1分遅れ
る毎に救命率は、約10%ずつ低下していきます。
 いかに素早くAEDを使用するかが救命のポイントとなります。

 1分1秒を争う事態に、救急車の到着を待っているだけでは
突然の心停止を救うことはできません。すぐそばにAEDがあり
そばに居合わせた人の協力が必要です。もともと素人が使える
ように設計された器械なので、倒れて呼吸のない人の胸にパットを貼ってあげれば後はAEDが音声ガイドしてくれます。
必要のない場合に作動することはありません。
 AEDに対する理解を深めるとともに、倒れた人を見たら119番
通報で救急車を呼ぶ、人口呼吸、心臓マッサージといった心肺
蘇生法を実施するという救急救命の基本も身に付けて欲しい。