

願いの向こうに
AEDの普及を願って
突然の出来事
2004.6.2.空は青く澄み渡り、いつもと同じ一日が始まりました。
元気に登校したはずの息子の学校から、突然一本の電話。
息子が、体育の時間、1500M走の途中で倒れたとの知らせに、取るものも取り合えず病院に
駆けつけました。
日頃から丈夫で、体力もあり野球が大好きで元気が取り柄の息子。
「えへへっ、やっちゃったよ!!」と笑って迎えてくれることを想像していた私達の手の中に残されたものは、
たった一枚の紙切れでした。
「心臓突然死」と書かれたその紙切れを見つめながら、何? どうして? 何が起こったの? と答えの
見つからない問いを繰り返しました。
AEDとの出会い
その日から、答えを見つけようと、色々な本を読みました。 息子はどこへ行ったのか、答えが
欲しかったのです。そんな時、インターネットで検索中に一冊の本をみつけました。
「心臓突然死は救える」 三田村秀雄著 三省堂 という本です。
その本には、心臓突然死は珍しくないこと、誰にでも起こること、そして諦めてはいけない助けられる
命であることが書かれていました。 そして、助けるためにはAEDという救命器具が威力を発揮すると
書かれていました。
救命の鍵〜AED〜
日本では、一日に100人もの人が心臓突然死で命を落としていると言われています。
その中には、AEDさえあれば救える命もあります。 一分を争う救命率との闘いの中で迅速な対応が
求められます。救急車を待っているだけでは遅いのです。
適切な心肺蘇生法を行うことは、勿論大切ですが、心室細動を起こした場合はそれだけでは助ける
ことは出来ません。 AEDを使って除細動をしてあげなけれは助からないのです。
命のリレー〜救命の連鎖〜
突然誰かが倒れた時、その人を助けられるのはすぐ近くにいる一般市民です。
すばやい119番への通報、適切なCPR(心肺蘇生法)が今までの一次救命処置でした。
そして、医療関係者の手へ命のリレーが行われ二次救命処置が行われます。
しかし、2004.7.1.からは、この一次救命の中に一般市民のAEDの使用が認められました。
一次救命にAEDが加わる事で救命率は上がります。
救命率を高めるためには、適切な判断とひとりでも多くの救命の手、そしてAEDが必要です。
広く普及していくことを望みます。 繋がるはずの命の火が消えることのないように。