2階建ての心臓の1階部分にある心室という部屋で、ある部分が収縮し、他の部分が拡張するという現象が生じ、心室の各所が1分間に240回以上の速さでメチャクチャに収縮している状態、いわゆる麻痺状態。
その開始とともに血液を送り出すことが出来なくなり、脳に血液が行かなくなるため意識を失います。
心臓はふつう、洞結節という発電所で作られた電気的興奮が、心房から心室へと伝わることにより、規則正しく収縮と弛緩を繰り返しています。この電気の発生や伝導経路にトラブルが起こり、拍動が不規則になった状態が不整脈です。
不整脈のなかでも、心室頻拍や心室細動は致死性の高い不整脈です。心臓病が原因で起こる突然死のうち、心臓が止まる直接の原因の約八割が心室細動によるものといわれています。