埴輪と土偶2
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 土偶は、完全な姿形をしたものは少ないということです。
 
      
 また土偶は日本だけにしか、ないと思っている人が多いと思いますが、
 
 ヨーロッパ・西アジア・インドと世界の広範囲に渡って分布している。
 
 世界最古の土偶は2万6千年も前にチエコの遺跡から見つかっている。
 
 土偶は、読んでのとうり、土の人形だ。
 
 ただし、人形といっても女性を象(かたど)ったものが圧倒的に多い。
 
 
 
 
       
 
 女性の乳房や、臀部、腰まわりを強調した造形が多い。
 
 豊饒と多産の崇拝と呪術(じゅじゅつ)的な要素も担っていた。
 
 土偶は壊された状態で出土する例が多く、故意に災厄(さいやく)を払う呪術的な祭祀(さいし)に
 
 使われたとする説もある。
 
      
 ちなみに、我が国最古の土偶は三重県の粥見井尻遺跡(かゆみ いじり いせき)
 
 にて発掘された。
 
 縄文時代草創期(1万2千年前)のものとされる。造形は単純で、四肢は簡略化され、
 
 頭部は表情を読み取れない。乳房だけは確認できる。
 
 この時期から女性の誇張表現を有していたことがわかる。
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