米中関係は悪化していくの1
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米中関係は悪化していく!!
この記事は信頼できる情報誌等から抜粋したものです。
 米パネッタ国防長官の日中両国防間の一番の大きな目的は、アジアの再均衡だ。
ここ三十年来でアジアが中国の台頭によってすっかり様相が変わった。
その中国は法律、基準、秩序を乱しているから正常に戻さなければならない。
中国と会談を終えた米パネッタ国防長官は記者会見で、今回の訪中で強い印象を
受けたのは@合意できる分野もあるが、相違点もある。A次代を担う若い将校は
米中関係の意味を理解している。−の二点だと強調した。
 が、黄海、東シナ海、南シナ海にわたる広い視点で監察している米国が、尖閣諸島問題で中国の言動に不可解なものを感じているのは明瞭だ。
 
「募るオバマの対中不信感」
 オバマ政権の対中政策が変化したのは1910年11月にオバマ大統領がソウル
で胡錦涛主席に会った時のことだ。
 中国が好戦的な北朝鮮を牽制してくれなければ米国は核の脅威から身を守るための自衛の措置を執る、強い制限をした。
 この際胡錦涛主席は何を言われているかわからず、どういう意味かと聞き返したという。以来オバマ大統領の対中不信感は募る一方だということだ。
 米議会には中国批判の声が民主、共和党を問わず強まっている。
 9月12日の下院外交委員会でロスレーテイネン委員長は、「われわれはフイリピンおよび日本の同盟国を支持する。米海軍は第二次大戦後行ってきたように、南シナ海を含む太平洋の平和を維持する。
 それにしてもロシア、朝鮮半島、中国からの脅威に対し、「毅然」「不退転」
「大局的判断」「あくまでも話し合い」などと虚ろな叫びが日本中に満ち満ちている。米国に頼る以外何もできない実態を隠す煙幕だ。
 外交・防衛に手を抜いてきた日本にそのツケが回っているのだが、それに気づかない政治家は少なくないだろう。戦後の日本の体制への重大な反省はまだ生まれていないのだろうか。

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