叙勲制度の舞台裏
勲章による「人間格付け」の決まり方
 十月に入ると東京・永田町にある内閣府賞勲局は俄かに騒がしくなる。毎年春と秋の二回行われる叙勲は、合わせて八千人前後の受賞者が誕生する。一体どのように決められるのか。様々な”やから”が蠢(うご)めいているのだ。
内閣賞勲局は栄典に関する調査、研究業務などを行いながら、最大の仕事は叙勲のの事務作業だ!!
内閣府賞勲局とは何を仕事にしているのか?
この情報は信頼できる情報誌から抜粋したものである
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勲章のランク付けは、国民の知らぬところで利権化されている。叙勲のビジネスは、中授賞以下の四千人弱の推薦から始まる。
  叙勲は憲法で定められた天皇の国事行為だ。
 天皇から直接親授されるのは毎回十人前後の大勲章を受ける人間(配偶者と共に)  だけだ。大勲章より下の重光章受賞者も皇居内の「松の間」で授与されるが総理大臣 が勲章を渡すため伝達式と呼ばれる。
○一般的なものは旭日賞(政界、財界の民間人対象)と
 瑞宝章(官僚や教員、警察官など公職が対象)。
○最上位は大勲位菊花賞(総理経験者が没後に)と桐花   
 大勲章(総理大臣や衆参両院議長などに生前授与される)。
瑞宝中授章を受けた人が当時を振り返る「名誉のことだが叙勲されるものも大変。発表前から勲章や勲記を飾る額縁やパーテイー用のお土産のカタログが山のようにおくられてくる」
多くの業者が年に二回の叙勲にぶら下がっていることがわかる。
推薦方法は大きく分けて三つある。
「中央省庁ルート」、「県庁ルート」、「第三のルート」
「第三のルート」は「一般推薦」と呼ばれ三親等離れた三人以上が推薦人となって直接内閣府にあげる。極論すれば友人三人に推薦人を頼めば誰でも叙勲候補になれる。ただし一般推薦は狭き門だ。
毎回一人、二人が受賞に至るかどうかというレベルである。
ある財界重鎮は「叙勲に拘(かか=こだわる)わる人間は総じて醜い」とこっそり打ち明けた。
第三のルートは「天下り」受け入れの貢献度の見返り!!