東京電力福島第1原子力発電所の事故は、世界の原発に多大な影響を及ぼした。                     
   なかでも、ドイツの動きは世界に驚きを与えた。 
   ドイツのメルケル首相は、福島第1原子力発電所の事故発生からわずか3日後、老朽化した
 原発7基を3か月停止し、全原発の安全検査を徹底するように命じ、さらに2020年の脱原発を決めた。  
    なぜ、ドイツが脱原発を決められたかは以下の経緯がある。必ずしも 東京電力福島第1原子力発電所
 の事故を受けて 決めたのではない。きっかけをつくったのは事実だ。             
  1.ドイツの連立政権「緑の党」と「社会民主党」は、既に2000年に脱原発を決めていたのだ。  
  2.その脱原発の期限を2022〜2023年としていた。 
  3.こうした中、福島第1原発事故が発生した。       
  4.だが、2009年秋に脱原発反対派のキリスト教民主・社会同盟と自由民主党政権の連立政権が発足
 し、脱原発ムードが減退していた。2010年には、脱原発の期限を12年延長し2035年にした経緯がある。   
    5.しかし、2011年3月東京電力福島第1原子力発電所事故が発生。ドイツ政府は高まる世論をくみとって、
  再度、脱原発の期限を早めたわけだ。
    6.ドイツの脱原発をめぐる国民世論の蓄積は、既に10年を超える。
  結局のところ、なぜドイツは脱原発を決めたのか!
   7.原発がリスクの高い技術だからです。
    8.一方の再生可能エネルギーはリスクが低い。
   9.ならば原発は廃止すべきだと政府に勧告したのです。ドイツは「原発賛成か反対か」という話とは
 別なのです。 欧州の電力網はつながっており、電力市場は自由化されています。 
 10.ドイツが脱原発をしても、不足した電力を原発王国のフランスから輸入することになり、 
 結果的に原発による電力は減らないという指摘もあります。 
 11.フランスは8割弱という、高い原発比率から安価な電力を他国に売っています。
                                       平成24年7月18日(水
)     

   ドイツが脱原発を
     決めた本当の理由は1
 

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