メディア掲載情報（株）シンプルコントロール

ＹａｎｏＥ　Ｐｌｕｓ　（２０１４．６）７０ページ

　ＥＭＣ・ノイズ対策関連の専門企業で、2010年に設立。
代表の平林正浩氏は長い間大手電機メーカーでＰＣ関連
機器の設計開発・ＥＭＣ対策に携わり、同分野の系統的
なＥＭＣ対策手法を業界に先駆けて確立した。これによ
り、当該製品の生産性向上や顧客獲得など同事業に大き
な貢献をした経歴を持つ。
　現在は自社開発した表面電磁波測定装置「ＳＴＥＰ１
１Ａ」を用い、ＥＭＣ対策の技術コンサルティングとＥ
ＭＣ対策設計の受託等を中心に行っている。それに加え
て、コンセプト立案からＥＭＣ認定試験まで一貫した伴
走型コンサルティングの制度も提供しており、顧客から
好評を得ている。
　同社の近傍界用電波暗室（幅2.7ｍ、奥4.5ｍ、高3ｍ）
では前記の「ＳＴＥＰ１１Ａ」を用いているが、これに
は①シリンダーによる高精度位置決め制御が可能、②広
範囲の測定領域（1,000ｍｍ×1,000ｍｍ）を持つ、③Ｘ
，Ｙ各々のステップ制御が可能（最少ステップ１ｍｍ）
という優れた特長がある。
　測定プローブについても、同分野で定評があるBeehive社（米）の高性能アンテナに自社開発の支持体を組み合
わせ、感度と精度を大幅に向上させている。
　同社では、アンテナ性能を最優先して同一アンテナで
基板・筐体・ケーブル上の放射ポイントによる電界と磁
界を厳密に特定するとともに、其々の相関関係を明白に
することでコスト・性能・量産性等を考慮したＥＭＣ対
策を提案している。
　このような取り組みが顧客から高く評価され、国内の
事業環境が厳しさを増す中でも取引企業が増加した。特
に様々なＭＥ機器関連の案件が増えつつある。