Trans-TTB(秩父横断)
2009年6月19日(金) 快晴 気温19〜29度
彼は身をおののかして、鏡をなげうち、また、独りでこううめいた。
「こいつはいかん。まだ俺はこう老いぼれる年齢ではない!」(@吉川英治「三国志」)
この年の三国志映画(赤壁の闘い)もよかったですが、三国志といえば、やっぱり愛読する吉川英治の「三国志」でしょうね。
吉川英治の魅力は、この呂布をはじめとして登場人物が欠点だらけの人間に描かれているところと言われていますが、まったく同感です。
ともあれ呂布に習って、老いに反抗して(?)スタミナの要る秩父を走ってきました。
とはいえチャレンジには躊躇が付き物。
秩父をどう走破するか決めきれないまま、やっと
8:00になって、いつもよりは出遅れて自宅を出発。
関越自動車道を花園ICで下りて、ここだけは決まっていた最初の目的地の長瀞(ながとろ)に到着。
10:30には岩畳のある場所に駐車できました。
一度は見ておきたかったんですよね、長瀞。
エメラルドグリーンの荒川と、青白い岩のコントラストが綺麗です。
さすがにA級観光地、評判どおり見事なものでした。
ここで静岡から来たというBMW・R1100/RTさんと、お互いに記念撮影。
BMW氏「小石が落ちていたんでコレをお土産にします。落ちていた小石なのでいいでしょう。でもコレ、握っていても次第に剥がれてくるんですよ」
見せていただいた消しゴム大の小石には雲母みたいな層があって、確かに手のひらにも剥がれた破片がついていました。
破片がキラキラしていたのは石の結晶なのか、手のひらの汗なのかは分かりませんでした。
なぜなら、この日はとにかく暑かったんです。
革の上下は全てパンチングホール(通気穴)を開けてあり走れば涼しいのですが、徒歩での冷却は無力です。
おまけに白い岩の上は、照り返しもきつい。
岩畳を100mほど歩いただけなのに、たっぷり汗をかきました。
帰宅してNHKニュースを見ていましたら「今日は秩父では、29度まで気温が上がりました」と報じていました。
序盤からスタミナを使ったわけだ‥