群馬県から栃木県へと入って、9:30には足尾の街に入りました。
足尾は江戸時代、明治時代と二度も隆盛を極めた、わが国有数の大銅山。
今は閉山となり、わずかな観光施設が残る街です。
足尾は寂れた中にも独特の趣のある街でした。
土曜日にもかかわらず誰もいない「足尾銅山観光
(坑道観光スポット)」の駐車場に、「ようこそ鉱都・足尾へ」という表示を見つけました。
鉱都‥
なんとも奇妙な味わいのあるネーミングです。
←街に入ったとたん出合ったバス停。
鳥居、石段、祠。
そしてバス停の屋根は肩の高さまでしかありません。
わたらせ渓谷鉄道の鉄橋です。(→)
石積みの渋い色合いには、惹きつけられるものがあります。
鉄橋をくぐると、奥には精錬の跡らしき建造物も見えます。(↓)
なお後ろの山が銅山で、この一帯は採掘で掘り出した土砂のために、もとの地形が変わってしまったところもあるそうです。
江戸時代から‥として、採掘300年の歴史を感じます。
もっともそんなダイナミックな産業史も、いまは夢の彼方。
わたらせ渓谷鉄道の足尾駅。(↓)
いまでは珍しい木造の駅舎で、赤いポストも年代ものです。
わたらせ渓谷鉄道は現役ですが、街中にはトロ道(トロッコ電車の軌道敷跡)なんかもありました。