このあと仙石原をうろうろしてから、大平台の「姫の湯」に向かいました。
男の放浪に朝風呂は欠かせない。
強羅をとおる頃には、空の雲もみるみる消えて、一転して夏空。
ヘルメットのシールドも透明に。
いっきに夏の箱根が戻ってきました。
早川の渓谷。 →
谷にはり出すように建てられた旅館を、道路が縫うように走る独特な景観の一帯です。
駐車場に停めて、少し離れてみます。
振り返ると、崖に廃墟がはり出すさまが見事でした。
以前ここは立ち入り禁止だったのですが、いまは
「そこくらの湯・つたや」や「鯵丼・みやふじ」の臨時駐車場に利用されていました。
なおいつも気になるこの場所は、渓谷にあったロープウェイの乗り場跡だと思うのですが、確証がもてず謎のままです。
早川渓谷からは、涼風があがってきます。
いい香り‥?
渓谷は空気を冷やして、緑茶を思わせる爽やかな香りを届けてくれました。
←10:30に、太平台の「姫の湯」(入浴料¥400-)に到着。
1年ぶりですが、姫の湯は新鮮なお湯がしっかり熱い、というのが僕の好みです。
休憩所が無いに等しい共同湯なのでグループや家族連れでは寛げないかもしれませんが、それが混雑しないメリットを生んでいるのかな。
いずれにしても一人旅にはありがたい立ち寄り温泉です。
入浴客A「で、あいつ役員会で○○○なんて言ってんだ」
入浴客B「ほー。そんなこと言ってんだ」
入浴客A「特別会計はそういう勘定じゃないって。な?」
入浴客の会話からも、地元に愛されている共同湯だということが分かります。
熱い湯でも、短い時間浸かってパッと出れば、夏だってさっぱりします。
トランクス一枚で、扇風機の下で涼みます。
脱衣室から庭に顔を出すと、夏の風に混ざって、この庭の苔と土の匂いがしました。
夏の朝風呂、実に爽快であります。
「姫の湯」足柄下郡箱根町大平台538