森を抜けると、立派なループ橋が現れます。
 思わず見上げるその姿。
 そしてループ橋をあがると、トンネルの入り口が。(→)
 三遠南信自動車道の矢筈トンネルです。
 山は、白い雲に覆われています。
 このトンネルの向こう側は高原地帯になり、目的地の遠山郷(上村地区・下栗地区)は、その先のしらびそ峠を越えたところにあります。  
 ここで簡単にご紹介しますと‥
 遠山郷は信州南端に位置する山里で、たいへんな高地にあります。
 その独特の景観から「天空の里」「天界の里」とも「日本のチロル」とも呼ばれています。
 遠山郷の存在は、4年前に林道ガイドで知りました。
 急斜面に広がる集落、ツキノワグマも横切るほどの山深さ等々
 しかし、クマさんには会いたくないなぁ‥

 さて矢筈トンネルの出口で県道と別れて、「南アルプスエコーライン(蛇洞林道+市道)」で、しらびそ峠をめざします。
 気温は25度と涼しい。
 夏のパンチング革のグローブでは指がひんやりしてきたので、春秋のグローブに替えました。

←エコーラインの前半は、山の東側を登ります。
 その頭上を、ずっと雲が覆います。
 ヘルメットの中に、緑の匂いが満ちてきます。
 天候はけっして悪くはなく、白い雲の切れめには、眩しい青空さえありました。
 ただし山に雲がまとわりついているために、陽射しがさえぎられていました。
 あたりはほの暗く、またご覧のとおりタイトなコーナーが続くので、集中力が要る山道でした。
 
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