←お客さんが誰もいなかったので、誰にも気兼ねなく、三脚で記念撮影。
やがて駐車場に長野ナンバーのTriumph(トライアンフ)氏がすべり込んできます。
同世代かな?
見ると、積荷は野宿の支度で、旅の猛者です。
Triumph氏から、このさき志賀高原に抜けるのか?と訊ねられたので、抜ける道路が無いはずでは?と訊き返したところ、「道とはいえない道があるようですよ」と意味深な微笑。
では貴方はそれで志賀高原に抜けるの?と訊いたら、「いやいや、私はここでUターンします。ではお気をつけて」と答えるなり、もと来た道を去ってゆかれました。
面白い方でした。
さてへいけ茶屋は茶屋とはいうものの、お土産屋さんの軒先にテーブルを並べた簡素なお店。
でもそれがかえって旅情をそそります。
名物の「山菜岩魚定食(¥1,300-)」をいただきました。
まずごはんがたいへん美味しいのは、さすがに新潟県。
山菜は6種類。
酢味噌和え、胡麻和え、りんご酢の和え物もあって、飽きません。
岩魚も小ぶりながらも身がしっかりとしていて、美味しかった。
大人の味というか、“山の命をいただく”という感じ。
満足しました。
奥の厨房からおばあちゃんが現れて、丁寧にご挨拶をいただきました。
平家の末裔とは思われない、きさくなおばあちゃんでした。
このあと駐車場に、ぴかぴかのメルセデスのEクラスがすべり込んできます。
運転手が後部ドアを開けると、ハイカー姿のおばあちゃんが降り立ちます。
おばあちゃんの服装と、高級車とのギャップが可笑しい。
このおばあちゃんがたいへん朗らかな方で、しばし談話。
温泉巡りもされているようで、僕が訪れた場所と同じ温泉の名前も出ました。
快く撮影も引き受けていただきました。
←満腹の僕。
一行とお別れすると、メルセデスの巨体は狭い山道に消えてゆきました。
茶屋を発つと、さらに奥に進みます。
県境を越えて長野県へ入ると、山々がぐんと近づきます。
ついに信州の秘境・秋山郷に到着しました。