2012年5月16日(水) 晴れ 現地気温25度

 きょうは、暑くなりそう。
 ところによっては、今年最高の27度まで気温が上がるという。
 7:30に自宅を発って、旧・東名高速に。
 昨夜の雨のせいで、湿った生暖かい空気。
 こうして走っていても、中南米を思わせる甘美で、そしてけだるい日になる予感。
 厚木、沼津、裾野と、空は曇ったり晴れたりの繰り返しで、そのたびに一喜一憂。
 我ながら天候に関しては、往生際が悪い。
 それでも富士川あたりから晴れるタイミングが増えてきて、光のなかを走るようになる。
 ブラジルのミナス・ジェライスならぬ富士山は、残念ながら雲のなか。
南アルプス
Dangerousな
リバーサイド・
ロードふたたび
 ライダーが港に用事があるとき、それはひと目を避けての出国か、あるいは秘密の取引か…
 いえいえ、単に美味しい漁師めしをいただくんです。
 愛機を停めると、スクーターに乗ったにこにこ顔のおっちゃん(60代くらいの方)から声をかけられました。
 おっちゃん「これ(愛機)Buellだよね。写真どおりフロント(フォークのキャスター角度)が立っているねぇ」
 このおっちゃん、ただ者ではない。
 ふと見ると、跨るスクーターは、いまや珍しい富士重工製「スーパーラビット125(1960年製)」
 旧車の維持話で、しばし歓談。
 おっちゃん「ピストンやギアはなんとかなるんだけど、JIS(日本規格)ではないベアリングが入手できなくて困ってるんだよねぇ」
 ちっとも困ってそうには見えない、マニア共通の笑顔。
(↑)太平洋を見渡す由比PAでひと休み。
 平日なので誰もいないと思いきや、高級車に乗ったご夫婦が、次々と停車しては出発してゆきます。
←三脚を取り出して、記念撮影。
 ご覧のとおり、この旅から衣替え。
 革にパンチホールが開いた、夏の上下。
 軽いし、なにより涼しく爽快である。
 しかし舗装からの照り返しがまぶしいなぁ。

 11:00には静岡の用宗(もちむね)漁港に到着。
 用宗は、焼津とともに、古くから静岡の遠洋漁業を担ってきた漁港である。
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 歓談を終えて、おっちゃんをお見送りします。
 車体後部は白と青のツートンで、レトロそのもの。
 おっちゃん左手でレバーを握ると、ハンドルグリップをひねっています。
 そう、ラビットはマニュアル・トランスミッションで、ハンドチェンジなんですね。
 さぁて、僕は野外食事処にお世話になりましょう。
 コンテナハウス(矢印)が厨房で、テントの下にはテーブルとパイプ椅子がしつらえてあります。
 ブラジル風に言えば、ランショネッチ。
「漁港直営・どんぶりハウス」 054-256-6077
 静岡市駿河区用宗2-18-1