2012年7月26日(木) 晴れ 気温27〜34度

(はじめに)
 山岳地帯・信州、そのなかでも岐阜県の飛騨高山は、首都圏から格段に行き辛いところである。
 なぜなら乗鞍を越えてゆくか、御嶽を越えてゆくか、あるいは美濃から回り込むしかアプローチがないのである。
 一泊ツーリングとして、構想したのは3年前。
 でもなかなか実現できずに、昨年も沢渡の土砂崩れに阻まれて、急きょホテルをキャンセル。(このときは沢渡の奥にある上高地が“陸の孤島”になって、ニュースになりました)
 そして2012年の夏に、ようやく訪れることができました。
 
 9:10に長野自動車道の松本ICに到着。
 早朝6:10に自宅を発ったので、ちょうど三時間かかりました。
 松本から国道158号線を登るにつれ、気温が30度→27度→25度と下がります。
←乗鞍の奈川渡ダムを越えてゆきます。
 狭いトンネルを抜けると、こうして分岐点が現れて、またすぐ次のトンネルに。
 ひんやりと涼しいトンネルで、あぁ、乗鞍に来たんだなぁ… と実感します。
 
 そして沢渡から安房峠道路(安房トンネル)を通って、長野県から岐阜県へ。
 岐阜県側のゲートで通行料を支払います。(→)
 ¥600-はちょっと高いけれど、安房トンネルのおかげで奥飛騨へも簡単に行けるようになったことは嬉しい。
 ふり返ると、ゲートの向こうに槍ヶ岳の勇姿が浮かび上がります。
 上高地の山々は、いつ見ても美しいですね。
 登山者達が、あの穂高の稜線をめざしたくなる気持ちも分かります。
 さて到着したここ平湯は、その登山客の拠点ともいうべき町。
 彼らにならって、僕も冒険の前に昼食を済ませますかな。
 平湯バスターミナルの食事処にお世話になりました。
 
 平湯バスターミナルは、大規模でたいへん立派な施設です。
 乗鞍がマイカー規制されて、平湯でマイカーから観光バスに乗り換えるルートができたせいで、中継点として発展したのでしょう。
 巨大な無料駐車場も快適です。
 しかし、抜けるような青空とはよく言ったものです。
 この場所も標高が1,200mはあるせいか空気がとても澄んでいて、陽射しも強い。
 コントラストの強い色彩と、観光地の風景とがしっくりせずに、なんとなく可笑しかった。

←「飛騨牛丼」とどっちにするか悩んだんだのですが、こちらの「飛騨牛焼肉丼(¥980-)」のほうをいただきました。
 肉質がとにかく柔らかい。
 牛肉の旨味が、口の中に広がります。
 発見だったのは、お味噌汁。
 信州味噌とは明らかに違う、名古屋の八丁味噌を思わせる滋味があります。
 飛騨は味噌が名産ということを、あらためて感じます。
 いわゆる観光地でさっと済ます食事でしたが、期待以上で満足しました。
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飛騨街道を往く
(前篇)
奥飛騨・穂高