標高2,360mの
タイア皮剥き紀行
2012年8月7日(火) 晴れ一時雨 現地気温33度
愛機は現在オド53,800km。
現在のタイア(4本めのメッツラー Roadtech Z6 INTERACT)もスリップサインが気になり始めていたので、5本めを赤髭で新調いたしました。
今度は仏製のミシュランPilot Road3。
今回もセンターが耐磨耗性でショルダーがハイグリップ性能のコンパウンドを持つ、いわゆるツー・イン・ワンのタイアです。
赤髭メカニックの「新しいタイアは滑るから100kmは慎重に走ってね」という助言からすれば、皮剥きの目的地は100km圏内がいいなぁ…
地図を見ていて思いついたのが、山梨市の大弛峠。
ここはとある記録を持つ峠で、いつかは訪れてみたいと思っていたところです。
6:30に自宅を発ち、中央高速・勝沼ICから甲州の牧丘に進んだところで、トリップメーターはほぼ100kmを指しました。
タイアの皮剥きは無事終了。
この牧丘から県の管理するR219、通称クリスタル・ラインに分け入って、長野県との県境へと向かいます。(→)
画像からは分かり辛いのですが、ものすごい傾斜で始まりました。
このあたりの農家の人は、坂道発進が上手になるでしょうね。
空は雲の動きが盛んで、湧き上がっては消え、湧き上がっては消えています。
←坂の傾斜が穏やかになると、周囲は深い森になってゆきます。
この雰囲気は大菩薩峠を思い出します。
行けども行けども、うっそうとした森が続きます。
行き交うクルマもほとんどありません。
聞こえるのは蝉の声だけ。
草いきれの匂いに満ちた、夏のBack-Road。
話は横道にそれますが、今までのメッツラーはちょうど17,000kmもったことになります。
トレッドの山が無くなるまで頑張れば、あと3,000kmくらいは乗れたでしょうか。
でもそうしてしまうとシーズンオフ(冬)に新しいタイアに替えることになり、せっかくの新鮮なラバーをひと冬寝かすことになるので、それはもったいない。
このあたりが悩ましいところです。
なおいまのツー・イン・ワン構造のタイアになってから、タイアのセンターだけが減る、いわゆる“とっつぁん減り”(*)にならなくなったので、タイア寿命の終盤でも乗り辛いことはなくなりました。
(* 車体を傾けることが怖いおやじライダーが、車体をまっすぐにするあまり、タイアのセンターだけが減る現象のこと。)
やがて山岳道路らしくなってきます。
(→)
向こうの山肌に、この先の道が白く帯を引いているのが分かるでしょうか。
道幅も広く、とても快適です。