仰天の信州・万座
 上信越自動車道を東部湯の丸ICでおりると、県道94号線・東御嬬恋線で、湯の丸高原へ登ってゆきます。(↑)
 遥かに彼方に臨むのは、浅間の山々。
 この道路沿いには「町石」とよばれる素朴な石仏がたたずんでいますが、これは旅の安全を祈って刻まれたもので、道しるべの役割を果たしていたそうです。
 なかには道ばたではなく、側壁の工事の際に専用の出っ張りを造ってもらって、そこ鎮座している石仏もありました。
 ただしこの県道自体は、勾配はきつくブラインドコーナーも多く、走り辛い。
 若いライダーさんの練習用の山道で、おやじがゆるり旅で楽しむ雰囲気ではありません。
2012年
8月22日(水)
晴れのち曇り
現地気温30度

 先日、不注意で愛機のバックミラーを割ってしまったので、汎用品に替えました。
 1個¥1,500-。
 おやじは若者と違って、こういうところにはお金をかけないのである。
 しかしその新しいミラーが、出発の朝にグラついて位置が決まらない。
 基部を調整するうちに時間は過ぎて、出発したのは7:30と、出遅れました。
kset02.gif
 嬬恋に上がってみると気温は26度くらいでしょうか、けっこう涼しくて快適です。 
 出発が出遅れたこともありますので、ここでお昼ごはんをいただくことにしました。
 お世話になったのは、嬬恋では有名な「けんちゃん食堂」。
 場所は平原のど真ん中ですが、県道と嬬恋パノラマラインの交差するところで、分かり易い。
 広い店内にはテーブル、座敷を合わせて、10卓が悠々と配置されていて気持ちいい。
 ここは高原野菜たっぷりのみそラーメンが名物ですが、ご飯ものを食べたかったので「にらレバ定食(¥900-)」をいただきました。
 美味しい!
 新鮮なレバーはしっかりと火が通っていて、それでいて柔らかい。
 味も舌に嫌味が残らず、上品と言えるほど。
 そんなにらレバに、パッパッと胡椒をふって、あつあつご飯と一緒に、口いっぱいに頬張る幸せ。
 小鉢にのったキャベツの醤油漬けも、さすがにキャベツの名産地・嬬恋、という味です。
 全体的に普通の1.5人前ほどのボリュームで、満腹。
 お値段はやや高めですが、満足する逸品です。

 ふと見回すと、広い店内も、お客さんでいっぱい。
 お客さんは周辺の農産物加工所のおっちゃんやおばちゃんが多く、「おぉ、先日はどうも」なんて挨拶を交わしながら、それぞれの連れと共に、別々の卓に陣取ります。
 別荘の逗留客らしき家族連れも数組。
 皆さん笑顔で、みそラーメンと格闘しています。
 たいへん活気があるお店で、明るい気持ちで食事を楽しむことができます。
 会計を済ませてお店を出ると、広い駐車場は営業車、自家用車、別荘地から来た欧州車、そして群馬県の道路パトロール車と、いろいろな種類のクルマで満車。
 「けんちゃん食堂」はそんな人気店です。
 今まで嬬恋というと、軽井沢と違い、思いつくお店がなかったのですが、これからは大丈夫です。
(残念ながら、2018年に閉店いたしました)
「けんちゃん食堂」
(2018年に閉店いたしました)