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乗鞍 新しい道と名湯と
2013年7月12日(金) 快晴 現地気温30度

 5:50に自宅を出発して、9:00には長野自動車道の松本ICにいました。
 開通した新しい道をとおって、名湯・白骨温泉を訪れるためです。
 その道は県道300号線(白骨温泉線)といって、以前は上高地乗鞍スーパー林道Cと呼ばれていました。
 そうです、いままで何度となく登場しているあのスーパー林道A、B、Cのひとつで、2003年から雪崩で通行止めとなっていた林道Cが、場所を少し変えて復活したのです。
 温泉のほうは、乳白色のお湯が特徴の白骨温泉のなかでも特に白さが際立つといわれる「泡の湯」。
 全国立ち寄り温泉のランキングでも、常に上位にからんでくる人気の温泉です。 
←松本市街は30度でしたが、乗鞍に上がってくると27度と快適。
 やがてトンネルに出たり入ったり。
 なかは暗くて、狭い。
 時々、中でカーヴします。
 そしてため息が出るほど涼しい。
 「あぁ、乗鞍だなぁ」と、実感する瞬間です。

 乗鞍は、僕が大型自二に乗り始めて間もない頃、乗鞍スカイラインがマイカー規制になるときにすべり込みで訪れたところ。
 その時の感動を、こうして10年経ったいまも鮮やかに思い出します。
 乗鞍はある意味、僕の特別の地でもあります。
 国道158号線を上高地に向かって、軽快に駆ける。
 途中の沢渡からは、林道Cに…
 おっと貴方は新しい名前に変わったんだね。
 県道300号線・白骨温泉線に分け入ってゆきます。

 序盤は梓川に沿ったリバーサイドロード。
 あまりの美しさに、思わず停車。
 みずみずしい木々の緑と、透明な清流の組み合わせが素晴らしい。
 10年ぶりに、旅人を迎え入れる渓谷です。
 わずかな汚れすら見当たらない自然の姿に、思わず引き込まれてしまいそうな気持ちになる。
←このあと道は急になって、山深くなってゆきます。
 また停車して、エンジンを切る。
 草いきれの香り。
 そして夏が来たことを告げる、蝉の声。  

 けっきょくこの画像が、見通しがきく最後のところでした。
 道のむこうにわずかに見えるのはスノーシェッド。
 終盤の県道は、頑丈なスノーシェッドのなかを、ただひたすら走ってゆくことになります。
 この構造のおかげで冬でも安全に通れるようになったのでしょうが、どれほどの快走路なのかと期待に胸をふくらませていただけに、景色が見られず残念な気持ちもありました。
 スノーシェッドを抜けると、記憶のある白骨温泉が現れます。