お湯は透明で、昨日の渋温泉ほどではないもののかなり熱い。
泉質は、単純硫黄泉。
ちょっとこげたような匂いと、甘い硫黄の匂いをミックスした香り。
湯の中をよく見ると、糸くずのような湯の花が漂っています。
肌あたりは、わずかにキシキシ感があります。
あぁ、最高だ…。
お湯の効能が、じんじんと身体の疲れを溶かしてくれる感じが素晴らしい。
まさに恍惚の境地とは、こういうことです。
一人でお湯を楽しんでいると、浴衣姿の逗留客が入ってこられたので、しばし歓談。
同世代のこの男性、家族で野沢温泉に一泊したものの、夫人と娘さんは外湯には興味がなく、一人で朝風呂に出てきたとのこと。
温泉って、基本的にはオヤジ趣味だものね。
結局この男性と長話をしているあいだ、僕のほうは3回も浴槽を出たり入ったりして長湯を楽しみました。
風呂あがりの浴感も、コリもほぐれ、かといって、だるくもない極上のもの。
大湯の前で、この男性に撮影をお願いしました。(右)
僕は革ジャン革パンで折り畳み傘を持つという、不思議な姿。
こうして見ると、建物はたいへん凝っていて、威風堂々という感じです。
野沢温泉での朝風呂は、予想どおり贅沢なひとときでした。
中尾の湯も、大湯も、甲乙つけ難いなぁ。
他の外湯も巡ってみたいですね。
旅の目的地となり得る、素晴らしい温泉でした。
温泉街を、路地また路地へとさまよいながら、愛機のもとに戻りました。
お肉屋さんでは、停めさせていただいた御礼にスポーツドリンクを購入。
一気に飲み干して、ほっとひと息。
歩いているあいだは、天気がもってくれて、よかった。
再び雨合羽を着ると、もと来た県道を戻ります。
←集落を出て、ふり返ったところ。
スキー場と棚田とに挟まれて、温泉街が密集しています。
さよなら、スキーと野沢菜と温泉の里。
このあと雨が降ってきて、豊田飯山ICで上信越道にのる頃には、どしゃ降りに。