十日町は町と名が付くのに、正式には十日町市という市です。
市の中心には信濃川(今回は越後人に敬意を表して千曲川とはいわない)が流れ、美しい田んぼが広がる特徴のある市街。
11:40 「へぎそば」の老舗に到着。
店舗の前の道は一直線のストレートで、その道路をはさんで、見わたす限り田んぼが広がるという立地。
巨大なカウンターに陣取りました。
目的の名物「へぎそば(つなぎに海藻の布海苔を使った蕎麦)」を注文します。
「へぎ(板)」に乗ったへぎそばは2人前から
(¥1,400-)ですが、食べきれるでしょう。
やがて店は満員に。
周りのお客さんは、ご夫婦連れが多い。
皆さん へぎそば+天ぷらの組み合わせです。
やがて僕の「へぎ」もやってきました。
「へぎ」はけっこう大きく、上下に畳んだ新聞紙の大きさ。
そこに手振り盛り(手振りとは束のことで、馬蹄形の盛り付けのこと)にした蕎麦がきれいに並んでいます。
蕎麦は細めで、つなぎに海藻の布海苔を使うせいでしょうか、みずみずしい色合いが特徴。
実物はこの画像よりも、もっとヒスイ色。
薬味は和からしです。
さっそく、ひと箸たぐって‥
うん、美味しい。
しかし、何なんだ、このぷりぷりとした食感は!
このつるつる&ぷりぷり感の強さは、蕎麦というより、寒天麺のようで、とても衝撃的でした。
本場のへぎそばって、こうだったんだ…
汁は甘めで優しい味で、この麺と合っています。
2人前なんて、あっという間でした。
正直なところもう少し日本蕎麦らしい、越後湯沢の「中野屋」なんかのほうが腹にたまる感じで好みですが、美味しいおそばでした。
帰宅した後に新潟県出身の知己に聞いてみました。
知己「へぎそば、美味しかったでしょ?へぎそばはね、天ぷらとセットで食べなきゃ。一緒だと天ぷらがまた美味しいの」
ともあれ十日町のへぎそば、お薦めします。
セットで天ぷらをたのむことも、お忘れなく。
お店を出ると、秋山郷の秘湯まで足を延ばすことにしました。
そこは2006年までお付き合いをしていたXEOS(Xイレブン・オーナーズ倶楽部)の歳さんから聞いた温泉で、プロカメラマンの彼が新潟ロケに行ったときに立ち寄った驚きの温泉。
高濃度の温泉はその色から「赤い湯」といって、お湯自体もとても良かったそうです。
7年前の話題を執拗に覚えている僕も僕ですが、そこに行ってみることにしました。
国道117号線を南下して、我が国有数の豪雪地帯である津南に。
そして津南からは国道405号線で、秋山郷へと分け入ってゆきます。
奥に見えるのが秋山郷の名所「石落としの岩」(→)
空が怪しい。
さっきまでの快晴がウソのようにどんよりとしてきました。
「小嶋屋総本店」 025-768-3311
新潟県十日町市中屋敷758-1